
ポカポカとした陽気が続き、そろそろ厚手の冬布団がいらない季節になってきましたね。でも、そこで頭を悩ませるのが「この大きくてかさばる布団をどうするか」という問題ではないでしょうか。
「とりあえず圧縮袋に入れて押し入れに押し込もう」と考えている方は、少しだけ待ってください。実は、冬の間にたっぷり湿気を吸った布団をそのまま収納してしまうと、次の冬に取り出した時に「カビ臭い……」「なんだか痒い気がする」という悲劇を招く原因になってしまうのです。
この記事では、来シーズンもフカフカの状態で気持ちよく眠るための「正しいしまい方」と、収納スペースの悩みを解決する便利なサービスをご紹介します。
- 失敗しない「しまうタイミング」と最低気温の目安
- ダニやカビを防ぐための「洗濯」と「事前ケア」の手順
- クローゼットが広くなる!便利な「保管サービス」の活用法
冬布団をしまう時期はいつ?目安は「気温」と「湿気」

「もう春だし、そろそろしまってもいいかな?」と思いつつ、夜中に急に冷え込む日があってタイミングに迷うことも多いですよね。早まって片付けて風邪を引いてしまっては元も子もありません。
実は、冬布団をしまうのには最適な「気温のサイン」と「天候条件」があります。この2つを意識するだけで、体調管理もしやすくなり、布団のカビトラブルも劇的に減らすことができるのです。
ここでは、衣替えの失敗を防ぐための具体的な目安について解説していきます。
最低気温が「15℃」を超えたら衣替えのサイン
一つ目の目安は、天気予報の最低気温が「15℃」を超えて安定してきた頃です。日中の最高気温ではなく、明け方の最低気温を基準にするのがポイントです。
人間が睡眠中に「寒い」と感じにくくなる室温がおおよそ15℃〜20℃と言われています。外気温が15℃を下回る日は、室内の温度も明け方にぐっと下がることが多いため、まだ冬布団の保温力が必要です。逆に、15℃を上回る日が続くようになれば、タオルケットや薄手の掛け布団だけでも快適に眠れるようになります。
地域にもよりますが、ゴールデンウィーク前後を目安にされる方が多い傾向にあります。お住まいの地域の週間予報をチェックして、無理のないタイミングを見極めましょう。
湿気の少ない「晴天が続いた日」を選ぶ
気温と同じくらい大切なのが、しまう日の天気です。必ず「晴天が2〜3日続いた乾燥した日」を選んで作業を行いましょう。
雨が降った翌日や、湿度の高い曇りの日は、空気中の水分を含んで布団自体も湿気を帯びています。その状態で密閉して収納してしまうと、袋の中で結露が発生し、カビや悪臭の温床になってしまいかねません。
週間天気予報を確認し、向こう数日間が晴れマークになっているタイミングを狙うのが鉄則です。午前中のうちに干して湿気を飛ばしてから収納することで、半年後も気持ちよく使える状態を保てます。
そのまま収納は危険!しまう前の「3つの絶対ルール」

いざ布団をしまうと決めたら、いきなり畳んで袋に入れるのはNGです。一冬お世話になった布団には、寝ている間にかいた大量の汗や皮脂、そして目に見えないホコリが蓄積されています。
これらを残したまま半年以上も放置するのは、ダニを培養しているようなもの。次のシーズンも清潔に使うために、収納前に必ずやっておきたい準備があります。
- 乾燥:湿気を完全に飛ばしてカビを防ぐ
- 確認:洗濯表示を見て適切なケアをする
- 除去:表面のゴミを吸い取りダニを減らす
どれも難しいことではありません。一つずつの手順を詳しく見ていきましょう。
湿気は大敵!天日干しか乾燥機で「完全乾燥」させる
収納中のトラブルで最も多いのが「カビ」です。これを防ぐ最も効果的な方法は、とにかく繊維の奥まで乾燥させることです。
天日干しをする場合は、湿度が低い午前10時から午後2時頃までの間に、片面1〜2時間ずつしっかりと日に当てます。途中で裏返すことで、中にこもった水分を万遍なく蒸発させることができます。
花粉や黄砂が気になる時期や、マンションで外干しができない場合は、布団乾燥機を活用しましょう。「ダニ対策モード」などで高温の風を送り込めば、乾燥と同時にダニ対策もできて一石二鳥です。収納直前まで熱を持った状態だと結露の原因になるため、乾燥後は熱を冷ます時間を作ることも忘れないでください。
カバーは外し、本体の「洗濯表示」をチェックする
布団を干している間に、掛けていたカバーは全て外して洗濯しましょう。そして、布団本体を洗う前に必ず確認してほしいのが、タグについている「洗濯表示(取り扱い絵表示)」です。
最近の布団は「ウォッシャブル」と書かれた洗えるものも増えていますが、羊毛(ウール)や真綿(シルク)などは水洗いできない場合がほとんどです。これらを無理に自宅で洗ってしまうと、繊維が縮んで硬くなったり、中綿が固まって使い物にならなくなったりするリスクがあります。
「洗えるマーク(桶に水が入ったマーク)」がついているか、それとも「ドライクリーニング推奨」なのか。タグを確認することは、愛用の寝具を長く守るための第一歩です。
掃除機で表面の「ダニ・ホコリ」を吸い取る
乾燥させた布団を取り込んだら、最後に掃除機をかけて表面の汚れを取り除きます。天日干しをしても、ダニの死骸やフン、付着した花粉などは布団に残ったままです。これらはアレルゲンとなり、肌荒れや咳の原因になります。
布団専用のクリーナーがあればベストですが、普段使っている掃除機に布団用ノズルをつけるだけでも十分効果があります。ポイントは、力を入れすぎずに「ゆっくり」動かすこと。1平方メートルあたり20秒ほどの時間をかけて、縦方向と横方向に丁寧に吸い取っていきましょう。この一手間を加えるだけで、収納中のダニの増殖リスクを大幅に下げることができます。
【洗濯・クリーニング】冬布団を綺麗にする方法
「汚れが気になるから、しまう前に一度丸洗いしたい!」という方も多いはずです。布団を洗う方法は大きく分けて3つありますが、それぞれにかかる費用や手間、仕上がりの品質が異なります。
ご自身のライフスタイルや、布団の素材に合わせて最適な方法を選べるよう、それぞれの特徴を整理しました。
- 自宅洗い:コストは安いが、労力と乾燥の手間がかかる
- コインランドリー:数千円で即日完了するが、運搬が必要
- 宅配クリーニング:手間ゼロで品質は最高だが、日数がかかる
ここでは、それぞれの具体的な手順とメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
「自宅の洗濯機・浴槽」で洗う(コスト重視)
洗濯表示で「洗濯機可」や「手洗い可」となっていれば、自宅で洗うことができます。費用は洗剤代と水道代だけで済むため、最も経済的な方法と言えるでしょう。
洗濯機に入らない大きさの場合は、浴槽にぬるま湯を張り、おしゃれ着洗剤を溶かして「足踏み洗い」をします。しっかりと汚れを踏み出した後は、泡が出なくなるまで何度もすすぎを繰り返しましょう。
ただし、水を吸った冬布団は想像を絶する重さになります。脱水するだけでも重労働なうえ、芯まで乾くのに2〜3日かかることも珍しくありません。生乾きは臭いの原因になるため、天気が続く日を選び、浴室乾燥機なども併用しながら完全に乾かす覚悟が必要です。
もし自宅で洗って干す場合は、生乾き臭を絶対に発生させないための干し方テクニックが必須です。失敗してカビ臭くなる前に、こちらの記事で「臭わない部屋干しのコツ」も合わせて確認しておいてください。
「コインランドリー」で丸洗いする(時短重視)
「家で洗うのは大変だけど、安く済ませたい」という方には、コインランドリーがおすすめです。最近では布団洗い専用のコースを備えた大型機も増えています。
洗濯から乾燥までノンストップで行えるため、およそ1時間〜1時間半程度でフワフワの仕上がりに。費用はサイズによりますが、1枚あたり1,500円〜2,000円程度を目安にしておくと良いでしょう。
高温のガス乾燥機を使うことでダニ対策の効果も期待できますが、キルティング加工がされていない布団や、古くなった羽毛布団などは、洗っている最中に中綿が偏ってしまうリスクもあります。利用する際は、紐で縛るなどの対策が必要か、店舗の注意書きを事前によく確認してください。
「宅配クリーニング」に任せる(品質重視)
失敗したくない大切な羽毛布団や、重くて運ぶのが大変な場合は、プロに任せる「宅配クリーニング」が最も確実です。
ネットで注文すると専用の集荷キットが届き、玄関先で配送業者に渡すだけで手続きは完了します。クリーニング工場では、素材に合わせた洗浄方法で丸洗いし、業務用の乾燥機でふっくらと仕上げてくれます。
また、多くのサービスで「保管オプション」が用意されているのも大きな魅力です。洗った布団をそのまま空調の効いた倉庫で預かってくれるため、次の冬まで自宅の収納スペースを占領されることがありません。「綺麗にする」と「収納場所を空ける」を同時に叶えられる、忙しい現代人にぴったりの選択肢です。
【収納テクニック】ダニと湿気を防ぐしまい方と場所

綺麗にケアした布団も、しまい方を間違えると台無しになってしまいます。限られたスペースを有効活用しつつ、カビやダニから守るためには「通気性」と「場所選び」が重要です。
ここでは、素材に合わせた収納グッズの使い分けと、保管場所のポイントをご紹介します。
かさばる布団には「圧縮袋」が最適
収納スペースが狭い場合、布団の体積を減らせる「圧縮袋」は強い味方です。掃除機で空気を吸い出すバルブ式のものが一般的で、かさばる布団をコンパクトにまとめることができます。
ただし、羽毛布団に使う場合は注意が必要です。ペチャンコになるまで空気を抜いてしまうと、中の羽毛(ダウン)が折れたり傷ついたりして、元に戻らなくなる可能性があります。圧縮率は「元の高さの3分の1程度」に留めるのが、ふんわり感を維持するコツです。
また、長期間密閉することになるため、袋の中に脱酸素剤や除湿剤を一緒に入れておくと、カビや虫食いのリスクをさらに減らすことができます。
通気性重視なら「不織布ケース」で立てて収納
圧縮することに抵抗がある場合や、頻繁に出し入れする来客用布団などは「不織布(ふしょくふ)製の収納ケース」がおすすめです。
不織布は通気性に優れているため、湿気がこもりにくく、カビ対策として非常に優秀です。特に、四角い形状で芯材が入っているタイプなら、立てて収納したり、積み重ねたりすることができるため、クローゼットのデッドスペースを有効活用できます。
収納場所としては、湿気は低い場所に溜まりやすいため、押し入れやクローゼットの「上段(天袋)」がベストです。床に直置きする場合は、すのこを敷いて空気の通り道を確保しましょう。
【自宅で保管】冬布団の収納に便利な「神グッズ」3選
まずは、自宅のクローゼットや押し入れにしまう方向けに、作業が楽になり、布団を清潔に守ってくれる便利なアイテムを3つ厳選しました。
機能性と使いやすさを重視したこれらのグッズを使えば、面倒な衣替えも少しだけ楽しくなるはずです。
レック Baふとん圧縮袋(スティック掃除機対応)
圧縮袋の悩みである「ノズルを離した瞬間に空気が戻る」現象を解決した、自動ロックバルブ付きの袋です。キャニスター型はもちろん、多くのスティック掃除機(ダイソン等)にも対応しているのが嬉しいポイント。マチ付きなら、かさばる羽毛布団も驚くほどコンパクトになります。
東和産業 コンパクト優収納(ゆうしゅうのう)
「布団が膨らんでケースに入らない」というイライラを解消する神アイテムです。内側に圧縮用のベルトがついているため、羽毛布団を優しく押さえ込みながらファスナーを閉めることができます。しっかりとした形状で自立するため、クローゼットの隙間に立てて収納したい方に最適です。
さよならダニー(ダニ捕りシート)
収納ケースや圧縮袋の中に「ポンと入れておくだけ」で安心感が違うプラスワンアイテムです。生きたダニを誘引して乾燥させるタイプで、殺虫成分を使っていないため、小さなお子様がいるご家庭の布団にも安心して使えます。
【預けてスッキリ】収納スペース不足を解決する「保管サービス」3選

「そもそもしまう場所がない」「洗うのも管理するのも面倒」という方には、自宅外で預かってもらう保管サービスが正解です。一度使うと手放せなくなる、おすすめの3社をご紹介します。
「保管サービスを使う前になんとか自分で収納したい!」という方は、物理的にスペースを作る収納テクニックについてまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。
フラットクリーニング(ふとん丸洗い)
「高い布団クリーニングはちょっと……」という方におすすめなのが、業界最安値水準の定額パックを提供するフラットクリーニングです。自社工場での直営クリーニングにより、低価格ながら高品質な仕上がりを実現。最短納期も早いため、洗ってすぐにしまいたい「自宅保管派」の方に圧倒的な支持を得ています。
サマリーポケット
「クリーニングまでは必要ないけれど、とにかく部屋を広くしたい」という方におすすめなのが、箱に詰めて送るだけの収納アプリです。専用の大きなボックスを取り寄せて、布団や毛布、冬服などを詰めて送るだけ。必要な時はスマホから1点単位で取り出し申請が可能です。
エアトランク
段ボールに入らないような大量の布団や、予備のマットレスなどもまとめて預けたいなら、配送スタッフが玄関まで回収に来てくれる宅配型トランクルームが便利です。自分で梱包する必要がなく、配送員さんが運び出してくれるため、重い荷物を持つのが辛い方でも安心して利用できます。
トランクルームについては、下記の記事で解説しています。
冬布団の収納に関するよくある質問
最後に、冬布団をしまう際によくある質問を紹介します。ちょっとした不安を解消して、自信を持って衣替えを進めましょう。
Q. 圧縮袋に入れた布団は、どれくらいの期間入れっぱなしで大丈夫?
一般的には「約6ヶ月」が目安です。
多くの圧縮袋メーカーが推奨している保管期間は半年程度とされています。それ以上圧縮したままにしておくと、羽毛の復元力が落ちて元に戻らなくなったり、カビのリスクが高まったりします。次のシーズンが来る半年後には、必ず一度袋から出して空気を吸わせてあげましょう。
Q. 防虫剤は入れた方がいいですか?
長期間保管する場合は、入れることをおすすめします。
特にウールやシルクなどの動物性繊維は虫食いの被害に遭いやすいため必須です。羽毛布団に使う場合は、ニオイが吸着しないよう「ピレスロイド系」などの無臭タイプの防虫剤を選ぶのがポイントです。圧縮袋に使う場合は、袋専用の脱酸素剤を使用するとより安心でしょう。
まとめ | 冬布団の収納は「乾燥」と「清潔」が命
ここまで、冬布団の正しいしまい方とおすすめのアイテムについて解説してきました。
長く快適に使い続けるためのポイントは、以下の3点に集約されます。
- タイミング:最低気温15℃以上、晴天が続く日を選ぶ
- 事前ケア:「完全乾燥」と「汚れ除去」でカビ・ダニを防ぐ
- 保管方法:場所がない時は無理せず「保管サービス」を頼る
冬の間、私たちの体を温めてくれた布団です。感謝の気持ちを込めて丁寧にケアをしてあげれば、次の冬もきっとフカフカの状態で迎えてくれるはずです。
自宅で洗うのが大変だと感じたら、無理をせずに便利なグッズやプロのサービスを頼るのも賢い選択の一つ。ご自身のライフスタイルに合った方法を選んで、スッキリとした気持ちで春を迎えてくださいね。
また、布団と一緒に「冬物コートやアウター」の片付けも進めていますか?来年も綺麗に着るための冬服の保管ルールについては、こちらで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。



