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アパレルの仕事とは?種類やそれぞれに向いてる人を解説

「アパレルの仕事とは“販売だけ”のイメージが強いかもしれません。しかし、実際には企画やマーケティング、EC運営など幅広い職種が存在し、一人ひとりの適性を活かせる可能性があります。

本記事では、未経験からのスタートを検討している方にも役立つように、アパレル業界を〈店頭・クリエイション・ビジネス〉の3カテゴリで整理し、代表的な8つの職種の魅力や求められるスキルを解説していきます。

さらに、自分に合う道を見極めるポイントやキャリアパス、年収目安まで網羅しました。読了後には、どんな準備が必要か・何から始めればよいかが明確になり、転職や就職活動の第一歩を踏み出しやすくなるはずです。


目次

アパレル業界の仕事を〈3カテゴリ〉に分け解説

アパレル業界に興味がある方は、まず仕事の全体像をつかむことが大切です。

アパレルの仕事とは「店頭系」「商品企画・クリエイション系」「ビジネス・デジタル系」の3カテゴリに大別できます。それぞれ担う役割や必要なスキルが異なるため、自分の強みや興味に合った領域を押さえましょう。

店頭系:顧客とブランドをつなぐフロントライン

店頭の最前線で顧客と接する販売職をはじめ、スタッフをまとめる店長、複数店舗を統括するエリアマネージャーなどが該当します。毎日の売上や顧客の反応を直接感じられるため、成果が見えやすく接客が好きな方に向いています。一方で、土日勤務やシフト制などの働き方が多い点も把握しておきましょう。

商品企画・クリエイション系:服を形にするクリエイティブ部門

デザイナーやパタンナーのように服を生み出す役割を担う領域です。市場調査やコンセプト設計、素材や色の選定など、多角的な視点が必要になります。創造力だけでなく、コスト管理やスケジュール調整など論理的な思考も要求される仕事です。未経験から目指す場合は専門スキル習得と作品集(ポートフォリオ)の準備が有効です。

ビジネス・デジタル系:ブランドを伸ばすバックオフィス

MD(マーチャンダイザー)やプレス、EC運営、デジタルマーケティングなどが代表的。ブランドの売上計画を立て、広報戦略を実行し、オンライン販売や広告運用を展開することで、ブランドを成長させます。数字管理や交渉力、SNSを含む情報発信の知識など、多面的なスキルが求められるのが特徴です。

代表的な8職種と“向いている人”早見表

「アパレルの仕事とは、具体的にどんな職種があって自分に合うのはどれか」をひと目で把握できるよう、仕事内容と適性を一覧にまとめました。まずは早見表で全体像をつかんでから、各職種の詳細をチェックしましょう。

職種主な役割向いている人
販売職(ショップスタッフ)接客・商品提案・売場づくり人と話すのが好き/流行に敏感
店長・エリアマネージャー店舗運営・スタッフ育成・売上管理リーダーシップがある/数字管理が得意
MD(マーチャンダイザー)/バイヤー商品構成計画・仕入れ・粗利管理分析好き/交渉力に自信がある
VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)ディスプレイ設計・売場演出空間デザインが得意/色彩センスが高い
ファッションデザイナーデザイン画作成・素材選定・サンプル監修創造力が高い/技術探究心が強い
パタンナー型紙作成・フィッティング調整細部にこだわる/立体構造を論理的に考えられる
プレス・PRメディア対応・SNS運用・イベント企画文章力がある/情報発信が好き
EC運営・デジタルマーケティングオンライン販売・広告運用・データ分析Webツールに強い/PDCAを回すのが得意

以下では早見表で気になった職種を深掘りし、仕事内容と求められるスキルを具体的に解説します。

販売職(ショップスタッフ)

販売職は、店頭でブランドの顔となり、顧客体験を左右する重要なポジションです。

仕事内容

店頭での接客・商品提案・在庫管理・ディスプレイ変更など、顧客がブランドに触れる瞬間を担当します。売上データを分析しながら、スタッフ同士で接客方法を改善するケースも多いです。

向いている人

人と話すことやおしゃれが好きで、行動力とホスピタリティを両立できるタイプ。未経験からでも採用されやすい傾向があります。


店長・エリアマネージャー

店舗や複数店舗の売上・人材・VMDを総合的にマネジメントします。

仕事内容

店舗運営の責任者として、スタッフ教育や売上管理、予算策定を行います。エリアマネージャーになれば複数店舗を管理し、ブランド全体のイメージ統一や販促施策の落とし込みにも携わります。

向いている人

リーダーシップがあり、人を育成するのが得意な方。数字目標に向けてチームを動かすマネジメント力が重要です。

MD/バイヤー

MD / バイヤーは、シーズン計画から仕入れまでを統括し、ブランドの売上を左右する司令塔です。

仕事内容

シーズンごとの売上目標を踏まえて仕入れる商品や数量を決定し、ブランド全体の品揃えをコントロールします。市場調査や他社比較、仕入先との交渉力が必要です。

向いている人

トレンドを読む感性と数字管理能力をあわせ持ち、データを活用して戦略的に仕入れを進めたい方に向いています。


VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)

VMD(ビジュアルマーチャンダイザー)は、視覚的な売場演出で購買意欲を高め、ブランドイメージを統一します。

仕事内容

店頭ディスプレイやレイアウトなど、目に見える空間演出を手がけます。ブランドイメージを効果的に表現するために、販促物の配置からマネキンのコーディネートまで幅広く携わります。

向いている人

色彩や立体空間のセンスがあり、論理的な根拠をもとに「売れる」売り場を設計できる方。美術やデザインの経験も役立ちます。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、ブランドの世界観を具現化し、新しい価値を創造する中心的存在です。

仕事内容

トレンド分析からデザイン画の作成、生地やカラーの選定、サンプル作成までを担当します。展示会やコレクションへの参加もあり、自社ブランドの世界観を具体的なアイテムで表現する重要な役割です。

向いている人

創造力だけでなく、縫製技術や素材特性への理解も深めたい方。スケジュール管理能力やコミュニケーション力も欠かせません。


パタンナー

パタンナーは、デザインを着心地の良いパターンへ落とし込む職人タイプの専門職です。

仕事内容

デザイナーのイメージを型紙に落とし込む職人的ポジションです。試作品でフィット感を調整し、量産を見据えたパターン修正を行います。

向いている人

細やかな作業が得意で、立体裁断や縫製技術への興味が強い方。論理的思考とものづくりの情熱を両立できると活躍の幅が広がります。


プレス・PR

ブランドストーリーを広く発信し、ファンを育てる広報の要です。

仕事内容

ブランドのメディア露出やイベント企画を担当し、SNS運用などを通じて世界観やコンセプトを発信します。メディアやインフルエンサーとのやり取りも欠かせません。

向いている人

コミュニケーション力に加え、文章作成や企画力に自信がある方。話題を作り出す発想力と実行力が求められます。

EC運営・デジタルマーケティング

オンラインストアの売上拡大を担い、データドリブンで施策を回す専門職です。

仕事内容

オンラインショップの運用やWEB広告、SNS広告などデジタル領域を担当します。セール時期の仕掛けや在庫連動などを管理し、実店舗との連動施策を考えることもあります。

向いている人

WEB分析ツールや広告の知識があり、数字に基づいてPDCAを回すのが得意な方。ITスキルの習得意欲も大切です。

自分に合う職種を選ぶ3つのチェックポイント

アパレル業界へ進むうえで重要なのは、自分の強みや価値観、働き方の希望を明確にすることです。

以下の3点を基軸に自己分析を進めてみてください。

興味・強み・価値観の棚卸し

まずは何に魅力を感じるか、得意なスキルは何か、どんな働き方をしたいかを言語化しましょう。例えば「人と話すのが好き」「手先が器用」など、些細なことでも書き出すことで自分の可能性が見えてきます。

求められるスキルと伸ばし方

興味を持った職種で必要とされる知識やスキルを把握し、学習方法や経験を積む方法を考えましょう。デザイナーを目指すなら服飾専門学校やインターンシップ、販売職からキャリアアップを目指すなら接客コンテストや資格取得など、さまざまなアプローチがあります。

ライフスタイルと働き方の相性

シフト制や土日勤務の有無、在宅可否、残業のボリュームなど、仕事によって生活リズムが大きく変わる場合があります。ライフイベントを見据えて、無理なく継続できる働き方を選ぶことが大切です。

アパレル業界で共通して役立つスキルセット

どの職種でも以下のスキルがあると、キャリアの幅が広がりやすくなります。

  • コミュニケーション/接客術
  • トレンド分析と数字感覚
  • デジタルリテラシーと語学力

例えば接客術は販売職だけでなく、他部署との連携にも活きます。数字感覚は仕入れや売上分析など多様な業務で役立ち、デジタルリテラシーはEC運営やSNS活用に直結します。語学力があればインバウンド需要や海外企業とのやり取りに強みを発揮できます。

キャリアパスと年収レンジを把握しよう

具体的な将来像がイメージできると、転職や就職活動のモチベーションも高まります。

ここでは代表的なキャリアルートを二つご紹介します。

店頭→本部へのステップアップ例

販売職からスタートし、店長やエリアマネージャーを経て本部職のMDやVMDに登用されるルートが多いです。年収は販売スタッフで300万円台から始まり、店長クラスでは400万〜500万円、MDなど専門性が高い職種では500万〜700万円程度が目安とされます。大手企業や人気ブランドではさらに高い年収を狙える可能性もあります。また複数ブランドを展開する企業の場合は、グループ内異動や海外店舗の経験を積み、スキルを磨くチャンスが多いのも魅力です。

専門職のスペシャリストコース

デザイナー・パタンナーは経験を重ねるほど希少性が増し、高いスキルを発揮できる人材は評価されやすいです。ハイブランドや海外コレクションでの実績を積むと、年収800万円以上を得るケースもあります。専門学校や大学で学んだ知識をベースにインターンやアシスタントから始めるのが一般的で、キャリアを積むほどリーダーデザイナーやチーフパタンナーへ昇格し、ブランド全体を牽引する立場に進むことも可能です。

未経験からアパレル業界に入るための5ステップ

未経験者のアパレル業界への転職は職種にもよりますが、難易度が高いです。

しかし、中には未経験でも転職可能な職種もあります。

ここからは、未経験からアパレル業界に転職する際に効果的だと考えられる方法を5つにまとめました。

情報収集とスキル習得

業界ニュースやブランドのSNS、専門雑誌などでトレンドを掴み、必要に応じてオンライン講座や専門学校で基礎を学びます。販売の現場を知るために、短期アルバイトや派遣で店舗勤務を体験するのも有効です。

ポートフォリオ・資格の準備

ファッションデザイン系なら作品集、接客系ならコンテスト実績やマナー資格、デジタル系ならWEB広告運用の実績などを可視化し、自分の強みを明確に示すと選考で有利になります。

求人の探し方と面接対策

アパレル専門の求人サイトやキャリア支援サービスを活用し、気になる企業の職種要件を詳細にチェック。面接ではブランドへの興味や学んできたスキルを具体的に伝えることがポイントです。実際に店舗を訪れ、雰囲気や商品をリサーチしておくと説得力が高まります。



アパレル・ファッション業界の求人に特化したサイト

アパレル・ファッション業界への就職・転職を目指す際は、前述した通りアパレル・ファッション業界に特化したサイトを見るのがおすすめです。

今回、5つのアパレル・ファッション業界に特化したサイトを紹介します。

  • iDA(アイ・ディ・アクセス)
  • READY TO FASHION
  • Fashion HR
  • TWC
  • for people

それぞれのサイトの特徴を順番に紹介していきます。

iDA

最初に紹介するのは「iDA」です。iDAの特徴は以下になります。


特徴詳細
豊富な求人情報アパレル、ファッション関連の多様な職種や企業の求人を取り扱っています。
専門的なサポート業界に精通したコンサルタントが、求職者のキャリアプランに合わせたアドバイスを提供します。
高いマッチング精度求職者と企業のニーズを的確に把握し、最適なマッチングを実現します。


READY TO FASHION

続いて紹介するのは「READY TO FASHION」です。READY TO FASHIONは、ファッション業界に特化した求人情報サイトで、以下の特徴があります。


特徴詳細
豊富な求人情報ファッション業界の多様な職種や企業の求人を掲載。求職者が希望やスキルに合った求人を見つけやすい。
スカウト機能求職者が求人を探すだけでなく、企業からスカウトを受けることが可能。就職・転職のチャンスが広がる。
幅広い雇用形態の求人正社員、アルバイト、インターンシップなど、多様な雇用形態の求人を取り扱い、ライフスタイルやキャリアプランに合わせた働き方を選べる。
地域別の求人検索勤務地を都道府県別に検索可能で、希望する地域の求人を簡単に見つけることができる。
企業情報の充実企業の詳細情報や最新求人情報を掲載しており、求職者が企業の文化や求める人材像を理解しやすい。

READY TO FASHIONのサイトはこちら

Fashion HR

続いては「Fashion HR」です。Fashion HRは、ファッション業界専門の求人情報サイトで、以下の特徴があります。


特徴詳細
多様な職種の求人デザイナー、バイヤー、マーケティングなど、幅広い職種の求人情報を掲載しています。
業界ニュースの提供ファッション業界の最新ニュースやトレンド情報を提供し、求職者の業界理解を深めます。
企業情報の充実企業の詳細情報や社風、求める人材像などを詳しく掲載し、企業選びの参考になります。

Fashion HRのサイトはこちら

TWC

続いて紹介する「TWC」は、ファッション業界に特化した人材紹介サービスで、以下の特徴があります。


特徴詳細
専門性の高い求人ファッション業界の専門職やクリエイティブ職など、特化した求人情報を提供しています。
キャリアカウンセリング個別のキャリアカウンセリングを通じて、求職者の希望やスキルに最適な求人を提案します。
業界ネットワーク長年の業界経験と広範なネットワークを活かし、非公開求人や独自の求人情報を提供しています。

TWCのサイトはこちら

for people

最後に紹介するのは、「for people」です。for peopleは、アパレル・ファッション業界の転職支援サービスで、以下の特徴があります。


特徴詳細
専門的な求人情報アパレル業界に特化した求人情報を提供し、求職者のニーズに合った求人を紹介します。
業界情報コラムページやインタビュー記事などアパレル業界について知ることができるコンテンツが揃っています。
個別サポート履歴書の書き方や面接対策など、個別のサポートを通じて、求職者の転職活動を支援します。
業界知識の提供業界の最新動向や企業情報など、転職活動に役立つ情報を提供しています。
非公開求人会員登録をすることで非公開の求人を閲覧することができます。

for peopleのサイトはこちら

まとめ

アパレルの仕事とは大きく分けて店頭・クリエイション・ビジネスの3つの領域があり、販売職や企画、EC運営など多彩な選択肢があります。それぞれに必要なスキルや働き方が異なるため、まずは自分の興味・得意分野を整理してから、必要な知識や経験を積みましょう。そうすることで未経験からでも確実にステップアップし、将来的にはリーダー職や専門職としての活躍も狙えます。ぜひ本記事を参考に、あなたにぴったりのキャリアパスを見つけてください。

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