
浜寺公園は大阪府の堺市と高石市をまたぐ大きな公園で、地元住民を中心に愛されています。
開園は1873年(明治6年)と日本の効率公園の中で最も古く、150年を超えてもなお老若男女問わず多くの人が訪れています。
実は公園の最寄り駅である南海浜寺公園駅もまた、長い歴史をもつ駅として愛されているスポットなのです。
これまで多くの地元市民を笑顔にしてきた浜寺公園と、長年にわたり住民から大切にされている南海浜寺公園駅について、語らせていただきます。
浜寺公園について

浜寺公園は開放的な広場と豊かな自然、さまざまなアトラクションが備わっている都市公園です。
従来の公園と異なるのが、子どもたちが必ずといっていいほどの、乗り物のアトラクションがあることです。
有名テーマパークや人気レジャースポットにはない魅力と楽しさが、浜寺公園には詰まっています。
豊富で大きな遊具が勢ぞろい

基本的に公園といえば、すべり台やブランコといった遊具がつきものですが、浜寺公園の遊具は誰もが楽しめるものばかり。大きさもポイントです。
特におすすめなのが全長約40mのロングローラースライダー。スピーディーな疾走感があるため、ジェットコースターに乗れないお子さまでも楽しめます。
他にも高低差の大きいすべり台からおなじみのブランコ、幼児向けの小さなすべり台まで幅広く設置されているので、お子さまの年齢に関係なくエンジョイできるでしょう。
交通広場について
浜寺公園の目玉というべきエリアが、乗り物が大好きなお子さまが100%喜ぶ「交通広場」です。
エリア内には車をモチーフにした定置式遊具やバッテリーカー、全長約760mの高低差を含むコースを走行するゴーカートがありますが、それだけではありません。
ゴーカート乗り場のすぐ近くに蒸気機関車D51と、路面電車の車両が展示されており、鉄道好きの男の子が喜ぶこと間違いなしです。
ただ乗り物のアトラクションを楽しむだけでなく、交通ルールを楽しみながら学べる工夫もされているのもポイント。
本物の交差点を模した「交差点信号」では、信号のルールと交差点の渡り方を安全に学べます。本物の車が来ることはありません。
さらに入場無料の交通教室が設けられており、映像を通して楽しく交通ルールを、お子さまに学ばせることができます。これらができるのは浜寺公園だけではないでしょうか?
また、本来なら「子供汽車」という小規模な鉄道アトラクションもありますが、残念ながら、汽車の故障により休止中です(2025年5月現在)。
列車で公園内を一周できる大人気の乗り物ですが、本記事の執筆時点では再会のめどが立っていません。
40年以上もの間、たくさんの子どもたちを笑顔にしてきたアトラクションです。再会が待ち遠しいですね。
乗り物が大好きな子どもたちにとっては、思い出に残る最高の時間が過ごせるのが「交通広場」の魅力です。

D51形蒸気機関車と阪堺電気軌道121形電車の2ショット。なかなかめずらしい光景ですね。
季節に合った楽しみ方が可能
浜寺公園は自然に恵まれているのも特徴で、それぞれの季節に合った楽しみ方が可能です。
公園内にはバーベキューエリアが設けられており、屋外での食事とセットで花見や紅葉巡りができます。
特に春は花見客で混雑が予想されるので、早めに場所取りをしておいた方がいいでしょう。
7月中旬から8月下旬までは屋外プールがオープン。広々とした50mプールに全長100mのウォータースライダー、幼児向けプールまで揃っています。
夏休みの思い出作りにふさわしいスポットになること間違いなしです。
1年を通して幅広い楽しみ方ができるのが、浜寺公園の魅力と言えます。
スポーツにも打ってつけ!
浜寺公園には、ランニングコースはもちろんのこと、軟式野球場、テニスコート、球技広場、ソフトボール広場といった、スポーツ環境が充実しています。
さらにランニングバイクやアーチェリーの練習場まで設けられているため、未来のアスリートも足を運んでいます。
個人的におすすめなのが園内でのランニング。桜や紅葉の中を駆け抜けることができるのが理由です。
もうひとつは浜寺水路沿いの一直線。長く続く水路と高速道路、青空をセットで見ながら走れます。
健康のために身体を動かしたい方からプロスポーツ選手を目指している方まで、浜寺公園で毎日汗を流しているのです。

浜寺公園から見た浜寺水路。なんだか走りたくなりますね。
浜寺公園旧駅舎について

ここまで浜寺公園について語ってきましたが、もうひとつ紹介しなければならないスポットが最寄駅の南海浜寺公園駅です。
現在使われている駅舎のとなりに、100年以上の歴史をもつ旧駅舎がたたずんでいます。
レトロで独特な外見をしており、特別な建物として市民に愛されていることから、「近畿の駅百選」に選ばれました。
後半は、堺市内の人気スポットでもある浜寺公園駅について取り上げましょう。
旧駅舎の歴史
南海浜寺公園駅が開業されたのは1897年(明治30年)。10年後にシンボルとなる駅舎が完成し、浜寺公園と共に長い歴史を積み上げてきました。
独特な外観が人々のハートをつかみ、1998年(平成10年)には国の「登録有形文化財」に登録されたのです。
さらに「近畿の駅百選」の選定、「堺市景観賞(まち部門)」の受賞と、大きな注目を集めることに。
2016年(平成28年)の高架化工事にともない、100年以上使われてきた駅舎が利用停止に。駅の機能は仮駅舎へと引き継がれたのです。
翌年にはなんと、旧駅舎が建物を丸ごと近隣の広場に移動させる、大胆な曳屋(ひきや)工事が実施されました。
その後については後述しますが、駅としての役割を終えてもなお、多くの人々に愛されているのです。
現在の旧駅舎
現在の旧駅舎は「カフェ・ライブラリー」、「ステーション・ギャラリー」、「イベント・ホール」として活用されています。
「カフェ・ライブラリー」はかつての駅務室に展開されており、コーヒーやデザート、軽食を味わいながら読書などが可能です。
ライブラリー内では小説や絵本が揃っているため、子どもから大人までゆったりできます。浜寺公園で遊んだ後のランチにおすすめです。
待合室だった場所に「ステーション・ギャラリー」があり、美しいシャンデリアやレトロな暖炉などが設けられているのが特徴。
おしゃれな雰囲気の中で、絵画などの芸術鑑賞を楽しめます。
建物の中央部分は「イベント・ホール」として活用されており、多彩なイベントの開催が可能です。
ストリートピアノも設けられているので、音楽を通しての交流もできるでしょう。
駅として使われなくなってもなお、地元住民を中心に愛され、利用されているのは、浜寺公園駅の旧駅舎だけかもしれませんね。

取材当日、「カフェ・ライブラリー」でピザをいただきました。単品価格は400円でしたが、とてもおいしかったです。
魅力が詰まった浜寺公園に訪れてみて!
今回は浜寺公園と、最寄り駅である南海浜寺公園駅の旧駅舎の魅力についてまとめてみました。
どちらも長い歴史を持つ魅力的なスポットで、現在もなお老若男女問わず愛されています。
特に浜寺公園は、地元の家族連れが一度は行くべきと言っても過言ではありません。子どもにとっては最高の思い出になるはずです。
もちろん運動目的で訪れるのもおすすめ。思いっきり身体を動かした後は、浜寺公園駅旧駅舎のカフェで一息するのもいいでしょう。
周辺一体が魅力的なエリアとなっている浜寺公園と、その最寄り駅である浜寺公園駅の旧駅舎。ぜひ訪れてみてくださいね!

現在休止中の「子供汽車」。再び走る日が来るといいですね。
浜寺公園&南海浜寺公園駅旧駅舎 情報
スポット名 | 浜寺公園 |
住所 | 〒592-8346 大阪府堺市浜寺公園町 |
営業時間 | 24時間 |
定休日 | 各施設により異なる |
電話番号 | 072-2610-0936 |
WEB | http://hamadera.osaka-park.or.jp/ |
@hamaderakoen | |
X(旧twitter) | @hamadera_park |
浜寺公園 | |
マップ |
スポット名 | 南海浜寺公園駅旧駅舎 |
住所 | 〒592-8346 大阪府堺市西区浜寺公園町2-232 |
営業時間 | 10:-00〜16:00(4月〜9月は10:00〜16:30) |
定休日 | 火曜日 |
電話番号 | 072-267-1230 |
WEB | http://hamaderastation.com/ |
マップ |
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