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結婚式のフラワーシャワーは何枚?目安の枚数や由来や費用を解説

「フラワーシャワーの花びらは何枚用意すればいいの?」式場のプランナーから提示された数字を見て、足りるのか多すぎるのか判断できず悩んでいませんか。少なすぎれば写真や動画が寂しくなり、逆に多すぎればコストも清掃の手間も跳ね上がります。

それでも招待客一人ひとりに笑顔で祝福してもらうには、適切な枚数設定が欠かせません。

そこでこの記事では、参列者人数と花材別の最適枚数早見表をはじめ、フラワーシャワーの歴史や込められた願い、費用を抑える手作り術、エコ素材の選び方までを解説します。

式場プランやテーマカラーに合わせてベストな枚数を自信をもって決められる参考になれば幸いです。


フラワーシャワーは何枚用意すべきか?

フラワーシャワーの枚数は、招待人数・会場規模・写真映えの3要素を掛け合わせて算出するとムダが出ません。

ここではまず人数別の必要枚数を早見表で示し、そのうえで花材や計算ツールを活用する方法を解説していきます。

参列人数別に見る花びら枚数目安早見表

フラワーシャワーの一般的な目安は「1人あたり25〜30枚」です。

下表では10名刻みで必要枚数を一覧化しました。少人数挙式では25枚で十分ですが、大人数では30枚に増やすと写真に厚みが出やすくなります。

予算が限られる場合は、花びらを大きめにカットしてボリュームを演出する方法も有効です。


参列者数必要枚数(25枚/人)必要枚数(30枚/人)
10名250枚300枚
20名500枚600枚
30名750枚900枚
40名1,000枚1,200枚
50名1,250枚1,500枚
60名1,500枚1,800枚
70名1,750枚2,100枚
80名2,000枚2,400枚
90名2,250枚2,700枚
100名2,500枚3,000枚
110名2,750枚3,300枚
120名3,000枚3,600枚

上記はあくまで目安です。

屋外で風が強い場合や、カメラマンが上空カットを多用する場合は、5〜10%増量しておくと安心です。

10名刻みで把握する必要枚数ガイド表

人数ごとの必要枚数を可視化すると、花びらの発注量が一目でわかります。特にオンラインで花材を仕入れる際は、枚数単位ではなく「Lサイズ1袋=約500枚」といった袋単位で販売されるケースが多いです。

表の数字を袋数に変換し、1袋余裕を持って注文すると不足を防ぎやすく、送料もまとめて節約できます。

花材と人数掛け合わせで不足ゼロ術!

花びら1枚の厚みと面積は花材によって異なります。軽いバラの花びらは空中で舞う時間が長く、見た目以上にボリュームが出るため人数×25枚でも映えます。対して密度が高いユーカリやガーベラは落下が速く、同じ人数でも30枚以上必要になることが多いです。花材ごとの特性を把握し、人数と掛け合わせて不足をゼロにしましょう。

生花と造花で変わる必要枚数の3要因

1) 重量の違い: 造花は軽量なので空中で滞空しやすく、写真映えに必要な枚数が少なく済みます。

2) 厚みの違い: 生花は厚みとしなやかさがあるぶん落下速度が遅いものの、湿気を含むと張り付きやすく見え方が変わるため、5%程度多めに用意すると安心です。

3) 片付けの手間: 造花は回収が容易で再利用も可能ですが、再利用分を差し引いても衛生面から80%以上回収できるよう枚数設定を行うとムダがありません。

オンライン枚数計算ツール活用7ステップ

下記のようなステップを踏むことで、計算ミスや在庫切れを回避できます。無料ツールでも十分精度が高いので、プランナーと共有して調整すれば準備がスムーズです。

  1. 参列予定人数を入力
  2. 使用する花材を選択
  3. 希望の演出密度を「少なめ・標準・華やか」から選ぶ
  4. 風速を想定して+%調整
  5. 結果表示の必要枚数を袋数に変換
  6. 在庫状況を確認し発注
  7. 到着後にサンプル散布で最終チェック

フラワーシャワーの由来と願いの意味

フラワーシャワーは「花で新郎新婦を清め、幸運を授ける」という欧州の習慣が日本に伝わり浸透しました。本節では歴史や色ごとの意味を知ることで、花選びや演出の意義を深く理解できます。

ゲストに込められた願いを説明できれば、式当日の感動が一層高まります。

古代ローマ起源から現代挙式への変遷を辿る

古代ローマでは、麦の穂やハーブを新郎新婦に降り注ぎ、繁栄と子孫繁栄を祈願する儀式が行われていました。

中世以降、キリスト教式ではバラやオレンジの花に置き換えられ、清らかさと愛情を象徴するようになります。19世紀の英国で「花嫁に香り高い花を浴びせて邪気を祓う」習慣が定着し、花びらのみを散らす現在のスタイルが確立しました。

日本には1980年代のリゾートウェディングブームを機に広まり、今や定番演出として根付いています。

カラー別花びらに込める願いと意味を深掘り

ピュアホワイトは「純潔と新たな門出」、ピンクは「優しさと愛情」、レッドは「情熱と強い結びつき」、オレンジは「家庭円満と活力」、ブルーは「誠実と信頼」を表します。

複数色をミックスすると、異なる願いが重なり合いカラフルな写真になる点も魅力です。テーマカラーがある場合はメイン色を7割、アクセント色を3割にすると統一感と華やぎの両方を得られます。

リボンや紙吹雪演出の最新トレンドガイド

海外ではリボンワンズや星形コンフェッティを組み合わせる“ミックスシャワー”が人気です。紙製スターは軽量で環境負荷が小さく、写真映えも抜群。日本でも2025年以降、花びら70%:紙吹雪30%の割合が主流になりつつあります。

バイオ素材のグリッターを混ぜると光を反射して映画のようなシーンが撮れますが、会場の清掃規定を事前確認し、回収ネットや掃除機の準備を忘れないことが成功のポイントです。

フラワーシャワーの費用相場と節約術を解説

花びらの費用は花材・季節・発注ロットによって大きく変動します。

ここでは最新相場を紹介し、持ち込みや手作りでコストを抑える方法を解説していきます。

予算を削り過ぎず、見栄えを保ちながら上手に節約するポ参考にしてください。

花材別費用相場と注文時の注意点を解説

バラは1袋(約500枚)2,500円前後で通年入手可能です。

カーネーションは同量で2,000円、色展開が豊富でコストバランスが優秀です。ガーベラは1袋1,800円と割安ですが、花びらが薄く破れやすいため輸送時のダメージリスクが高めになっています。

注文は式の3日前着が推奨で、到着後に新聞紙に包み冷蔵庫で保管すると鮮度を保てます。梅雨〜夏はクール便必須で送料が+500円ほど上乗せされる点も計算に入れましょう。

人気3種花材の価格比較早見表【最新版】

バラは高価格でも写真映えが圧倒的です。

カーネーションは発色が良くバラの8割の費用で華やぎを確保。ガーベラはコスト最安ながら耐久性が低いので予備を1割追加すると安心です。表を元に希望の演出と予算を照らし合わせて花材を選びましょう。

持ち込みと手作りで費用を半減させる技

市場で仕入れた花を自宅で花びらだけに分解し、前日に水分を軽く拭き取って紙袋に入れ冷蔵保管すれば、式場手配の半額以下に収まります。

さらに造花のひらひら部分だけを切り取り100均のオーガンジーバッグに小分けすれば、見た目もおしゃれで回収も簡単です。手作業の時間は50名分で約2時間ほどが目安となります。

友人に手伝ってもらい、準備風景を撮影すれば思い出にもなります。

エコ素材使用時の費用と選び方ガイド徹底

生分解性フィルムで作られた「エココンフェッティ」は1袋(約500枚)3,000円ほどです。

土に還る素材なので屋外ガーデンでも清掃負担が小さく、環境ポリシーの厳しい会場でも採用されています。

竹繊維100%の押し花タイプはバラの半分以下の重量で、回収率が高い場合100名で5袋あれば十分。

見積もり時は「素材証明書」の提示を求めると安心です。

枚数決定で失敗しない3つのポイント

必要枚数を算出したら、会場条件や写真演出、後片付けまで含めた最終チェックが欠かせません。

ここでは下記の3つのポイントを順番に紹介します。

  • 会場レイアウトで変わる必要枚数チェック
  • 写真映えする色選びとバランス調整術
  • 後片付けを楽にする準備とスタッフ連携

抜け漏れがないか確認し、トラブルゼロのセレモニーを実現しましょう。

会場レイアウトで変わる必要枚数チェック

バージンロードが長い大聖堂では、通路両脇から花びらが斜めに飛ぶため散布エリアが広がり、人数×35枚を基準にすると横幅までカバーできます。一方ガーデンの円形通路では中央に集中して撒かれるため、標準枚数のままでも十分に映えます。

階段演出がある場合は高低差で花が拡散しやすいので、2〜3段上がるごとにゲスト全体が一斉に撒くタイミングを設定すると不足を防げます。

写真映えする色選びとバランス調整術

白いドレスを引き立てたいなら、メインカラーに暖色系を選ぶとコントラストが際立ちます。モノトーンコーデの会場では、パステル×ビビッドを7:3で混ぜると写真に奥行きが生まれます。

色数を増やし過ぎると焦点がぼけるため、基本は3色以内に抑えると統一感が保てます。

散布前にスタッフが小分け袋を軽く振り、色が均等になるようシャッフルしておくとムラを防げます。

後片付けを楽にする準備とスタッフ連携

式場の清掃時間は平均で15分以内。生花の場合は濡れ雑巾とほうき、造花や紙吹雪ならブロワーと大きめのチリトリを用意すると効率的です。

スタッフには「終了合図と同時に中央から端へ掃く」動線を共有し、ゲストが撮影を終えたらすぐ回収に入れるようタイミングを図りましょう。

袋を回収ボックスに直接入れてもらえば、後処理の手間が半減します。

まとめ|理想のフラワーシャワー演出術

フラワーシャワーの枚数は「人数×25〜30枚」を基本に、会場レイアウト・花材特性・写真演出の3要素で微調整すると最適な量になります。費用は花材と発注方法で大きく変わるため、相場を押さえつつ手作りやエコ素材の活用で無理なく節約しましょう。

由来や色の意味を知り、ゲストに願いを伝える演出を加えれば、セレモニーの感動がより深まります。

今回の記事が、準備段階から当日の清掃まで計画的に進め、心に残るフラワーシャワーを実現の参考になれば幸いです。