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和装の結婚式での髪型は?おすすめの髪型やポイントを解説

結婚式で和装を選んだものの、「どんな髪型なら衣装が映えるの?」「白無垢と色打掛でスタイルを変えるべき?」と迷っていませんか。髪型は顔周りの印象を大きく左右し、写真映えやゲストの視線にも直結します。

この記事では、和装に合う髪型の基本から人気スタイル、髪飾りの選び方、当日の準備までを分かりやすく解説します。顔型や季節、会場の雰囲気に合わせたポイントを押さえることで、プロに依頼する際もイメージがぶれず、思い描いた花嫁姿に近づけます。

さらに美容師へのオーダー例やスケジュールも紹介するので、「結局どう決めればいいの?」という悩みが解消され、安心して当日を迎えられます。


和装に似合う髪型の基本

要点:洋髪と日本髪の特徴を理解し、顔立ちや会場に合わせてベースを決めると失敗がない。

和装の魅力を際立たせる髪型は、衣装の格や色だけでなく顔立ちや髪質によっても変わります。まずは洋髪と日本髪それぞれの特徴を把握し、自分の輪郭や会場の雰囲気に合うベースを知ることが大切です。

さらに、髪飾りやヘアアクセサリーの合わせ方が全体の印象を左右します。基本を押さえておくと美容師への相談がスムーズになり、理想のイメージがぶれません。

洋髪と日本髪の違い

洋髪はアレンジ幅の広さが魅力で、ゆるふわからタイトなシニヨンまで自由自在です。ドライフラワーやリボンなどカジュアルなアクセを取り入れやすく、二次会への移行も簡単に行えます。

対して日本髪は伝統的な結上げで、かんざしやつまみ細工が映える格式高いスタイル。高さと艶を出すことで首筋が美しく見え、白無垢や黒引き振袖の格調を際立たせます。

ヘアセットに要する時間や費用も異なるため、スケジュールと予算を踏まえて検討すると安心です。

洋髪のメリット

洋髪はカスタマイズ性が高く、編み込みやウェーブ、ローポニーなどで自分らしさを表現できます。小物を変えれば挙式から披露宴、二次会まで印象チェンジも簡単です。

肌の露出度を調整できるため写真映えする角度を選びやすく、準備時間が短めで済む点も利点。前撮りでドレスと合わせたいカップルにも向いています。

日本髪のメリット

日本髪は格調高い印象を与え、白無垢や引き振袖との相性が抜群です。立体的な結い上げで後ろ姿が美しく、古典柄の簪や鼈甲の櫛が映えます。

綿帽子や角隠しを装着しやすく、厳かな神前式でも形が崩れにくいのが強み。専門技術者がセットするため完成度が高く、一生に一度の和婚らしさを堪能できます。

顔型別に似合うスタイル

丸顔はトップに高さを出しサイドをすっきりまとめると縦ラインが強調されます。面長は低めシニヨンやサイドボリュームで柔らかな印象になります。

逆三角形はもみあげに緩いカールを残すと華やかさが増し、ベース型は頬骨付近に動きを出すハーフアップが効果的です。顔型に合わせた調整で写真写りが格段に向上します。

季節・会場で変えるポイント

春秋はボリューム感を生かしたアップでも崩れにくい一方、夏はタイトシニヨンで涼しくまとめると快適です。冬は乾燥対策としてオイル仕上げで艶を足すと上品に映えます。

神社や料亭では日本髪が統一感を高め、ホテルやゲストハウスでは洋髪+生花で華やかさを演出するとバランス良好です。環境や髪質に合わせてセット剤を選びましょう。

和装結婚式の髪型トレンド

近年は伝統を守りつつも個性を演出する髪型が注目されています。高砂で映える立体感や写真映えする質感づくりにこだわり、ダウンスタイルを取り入れたアレンジも人気です。

SNSに投稿された実例をもとに、衣装の色やテーマ別に取り入れやすいスタイルを厳選しました。

高砂で映えるアップスタイル

ゲストの視線が集まる高砂では、360度どこから見てもバランスの良いアップスタイルが映えます。トップに高さを出しつつ襟足をきれいにまとめることで首元がすっきり見え、豪華な色打掛も重くならず軽やかな印象に。編み込みと捻りを組み合わせた立体的なフォルムに金箔フレークや水引を散らすアレンジが流行しており、和の華やかさとモダンなニュアンスを同時に演出できます。動きの多い披露宴でも崩れにくいよう、ベースをタイトに仕上げるのがポイントです。

髪飾りは大ぶりよりも小花を点在させると写真に映る余白が生まれ、表情を明るく引き立てます。

白無垢に合うシンプルシニヨン

白無垢は清らかな白一色で構成されるため、髪型は極力シンプルにまとめると品格が際立ちます。低めのシニヨンに緩やかな面を作り艶を重視すると頭の形が整い、綿帽子を外した瞬間も美しいシルエットが保てます。装飾はホワイト系の胡蝶蘭や小ぶりのアネモネ、パールピンなど色味を抑えたアイテムを選ぶと統一感が高まり、写真のコントラストも上品に仕上がります。

また、面を滑らかに整える前髪の流れが柔らかな印象を与え、控えめながら凛とした和花嫁像を演出できます。仕上げに透明感のあるヘアスプレーを軽く吹き付けて艶を固定すると時間が経ってもくすみません。

色打掛に映えるゆるめポニー

豪華絢爛な色打掛には、あえてカジュアル感を取り入れたゆるめポニーテールが今どきの抜け感を生みます。耳後ろの位置で束ね、トップと毛先にウェーブを効かせることで動きと軽さが生まれ、柄行きの多い衣装でも重たく見えません。

飾りはタッセル付きの組紐や金箔をランダムに差し込み、歩くたびに揺れるアクセントで写真にも動きを与えられます。高さをやや下げることで大人らしい落ち着きが加わり、長時間の披露宴でも疲れにくいのもメリットです。ポニーのベースを編み込んでおくとほどけにくく、終宴までボリュームが保たれます。ヘアオイルで艶を重ねるとより写真映えします。

髪飾り・小物の選び方

髪飾りは髪型と同じくらい花嫁の印象を左右します。生花や簪、リボンなど素材によって華やかさも重厚感も変わるため、衣装と会場の雰囲気をふまえてバランスを整えることが重要です。

ここでは代表的な小物と選び方のコツを紹介します。色味や大きさを間違えると顔が埋もれてしまうので、ポイントを把握して選びましょう。

生花・ドライフラワーの使い方

生花は瑞々しい発色と香りで装いに鮮度をもたらし、白無垢なら胡蝶蘭やカスミソウ、色打掛ならダリアやピンポンマムが定番です。長時間使用する場合は吸水キャップを装着し、退色や萎れを防ぐ処理を美容師に依頼すると安心です。ドライフラワーは軽量でボリュームを出しやすく、くすみカラーが写真に奥行きを与えます。

ただし脆いので固定ワイヤーをしっかり仕込むことが必須。生花と組み合わせると立体感が増し、季節感も演出できるため前撮りとの一貫性を保つ場合にも重宝します。花材選びは衣装の柄行きとカラーパレットを先に決めてから行うと統一感が取れます。

簪・かんざしの選択ポイント

簪やかんざしは金属、べっ甲、陶器など素材が豊富で、衣装の格と合わせて選ぶと統一感が高まります。花嫁らしい華簪は写真映えしますが、重さがある場合は頭痛の原因となるため、芯の軽い合金やプラスチック製も検討しましょう。装飾が多彩な色打掛にはシンプルな一本挿しを、無地に近い白無垢には赤や金を差し色にした飾り付き簪を選ぶとメリハリが生まれます。

動きを出したいときは下がり飾り付きタイプが効果的です。事前に美容師と位置や角度を確認しておくと当日のセットが短時間で済み、仕上がりが安定します。保管は乾燥剤を入れた箱で行うと変色を防げます。

当日のヘアセット準備

理想の髪型を実現するには事前準備が欠かせません。オーダーシートの作成やリハーサルでの微調整、当日のタイムライン確認まで抜かりなく行えば、式の進行に合わせてスムーズにスタイルチェンジできます。

ここでは具体的な準備の流れを紹介します。ストレスを最小限に抑えるためにもポイントを押さえておきましょう。

美容師へのオーダー方法

美容師に理想を伝える際は、衣装試着時の写真と完成イメージの参考画像をセットで持参すると齟齬が減ります。好きな雰囲気と苦手なポイントを箇条書きにまとめ、優先順位を明確にしておくと即座に代案を提案してもらえます。髪の長さやカラー、ダメージ状態によって再現性が変わるため、事前にヘアケアの提案を受けることも大切です。当日はスプレーやワックスの香りが気になる可能性があるので、事前にアレルギーの有無を伝えると安心。

タイムスケジュール表にメイクとの兼ね合いを書き込み、遅延が出た場合の対応策を共有しておくとトラブルを防げます。

リハーサルとタイムライン

本番と同じ髪型を試すリハーサルは挙式の2〜4週間前に行うと、微調整の時間を確保できます。リハーサル当日は衣装や髪飾りをすべて持参し、歩いたり座ったりして崩れ具合をチェックするのがポイントです。食事中の動きや挨拶でのお辞儀など、当日想定される動作を試すことで問題点が明確になります。タイムラインは支度から披露宴入場まで5〜10分単位で設定し、写真撮影やトイレ休憩を盛り込むと余裕が生まれます。

もし二次会で髪型を変える場合は、ヘアチェンジに必要な時間とスタッフの手配を忘れずに計画してください。予備のヘアアクセを持参すると急な破損にも対応できます。

まとめ

和装の髪型は衣装の格や色、顔立ち、季節、会場の雰囲気によって最適解が変わります。洋髪と日本髪それぞれの特徴を理解し、顔型やトレンド、小物の組み合わせを押さえることで、写真映えと快適さを両立したスタイルが叶います。

美容師への具体的なオーダーとリハーサル、当日のタイムライン管理まで準備すれば、当日は髪型の心配から解放され、ゲストとの時間を楽しめます。

この記事を参考に、自分らしい和花嫁姿を自信をもって披露してください。

髪飾りやヘアケアの細部にもこだわることで、一生残る写真や映像の完成度が上がり、後悔のない一日になります。ぜひ自分の理想を形にして、和装の魅力を最大限に楽しみましょう。