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パパママ婚・ファミリーウェディングとは?魅力やメリット・デメリット

授かり婚や子育て真っ最中でも「家族そろって記念に残る結婚式を挙げたい」という願いをかなえてくれるのが“パパママ婚”です。一方で「準備にかける時間がない」「子どもの世話と挙式の両立が不安」「費用はどれくらい?」と悩む方も多いでしょう。

今回の記事では、パパママ婚の基本からメリット・デメリット、年齢別の演出アイデア、費用を抑える具体策まで解説していきます。

自分達に最適な結婚式のスタイルを見つける参考になれば幸いです。


目次

パパママ婚・ファミリー婚の基本知識と準備の流れ

パパママ婚は、子どもと一緒に式を挙げる家族主体のウェディングスタイルです。

授かり婚後の挙式や再入籍カップルの節目イベントとしても選ばれており、挙式時期や演出の自由度が高い点が特徴です。

まずは一般的な結婚式との違いを理解し、準備期間を逆算したスケジュールを立てることが成功への第一歩になります。

授かり婚や再入籍との違いと特徴

授かり婚は妊娠中に入籍してから挙式するケースが多く、挙式時には赤ちゃんがいるか、あるいは出産後まもない状況になります。

一方、パパママ婚は既に子どもがある程度成長していることも想定し、年齢に合わせた演出や安全面の配慮が求められる点が大きな違いです。

また、再入籍カップルの場合は、親子3人でのセレモニーを通じて「新しい家族としての出発」を象徴的に示せるため、家族の絆を再確認する場にもなります。

当日の子どもの役割と安全対策

リングボーイ・フラワーガールなど子どもが主役になれる演出は思い出づくりに最適ですが、舞台袖で待機する時間が長くなると機嫌を損ねがちです。

式場にはキッズスペースやベビーベッドを用意し、スタッフと動線を共有しておくことが大切です。さらに、動き回る年齢の場合はドレスやタキシードの裾を短く調整し、転倒リスクを軽減しましょう。

家族婚だからこそ大切な招待客リスト作成ポイント

パパママ婚は親族中心で少人数になるケースが多いため、招待客リストを固める段階で「子どもと気兼ねなく過ごせるか」を基準に検討するとスムーズです。

子連れゲストがいる場合は授乳室の有無を確認し、年代の幅が広い場合はバリアフリー対応をチェックしましょう。両家の意向を早めにすり合わせ、後から人数を増やす手間を防ぐことがポイントです。

パパママ婚ならではの魅力と6つのメリット

子どもと一緒に結婚式を挙げる最大の魅力は、家族の記念日を1日に集約できることです。

夫婦だけでは味わえない感動や、子どもの成長記録としての価値が高まる点が人気の理由です。

ここでは代表的なメリットを6つ取り上げ、その具体的な恩恵を詳しく解説します。

子どもと一緒にセレモニー体験を共有できる喜びがある

挙式中にリングを運ぶ、誓いのキスを家族3人で行うなど、子どもが参加できる演出は「家族の絆」を視覚的に表現できます。

幼い時期から親の晴れ姿を記憶に刻めるため、将来アルバムを見返すときの感動も倍増します。ゲストも温かなムードで見守るため、会場全体が和やかな雰囲気に包まれる点もメリットです。

子育て費用と両立しやすい予算設定が可能になる理由も

家族婚は招待人数が絞られるため、料理・引出物・装飾費が大幅に圧縮できます。ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、少人数婚の平均総額は約220万円と一般挙式より約100万円低いデータもあります。費用を抑えた分は教育資金や旅行に回せるため、家計に優しい点が高評価です。

親族ゲスト中心で落ち着いた雰囲気を温かく演出できる

親しい人だけを招くことでスピーチや余興の時間を短縮でき、子どものお昼寝や授乳スケジュールに合わせた進行が組みやすくなります。演出を絞ることで挙式本来のセレモニー性が際立ち、世代を超えた家族の温かな交流が生まれやすい点も魅力です。

子どもの記念写真を兼ねたフォトウェディングが叶う魅力

七五三やハーフバースデーのタイミングに合わせて前撮りを行うと、衣装代やスタジオ代をまとめて節約できます。家族写真をテーブル装花やウェルカムスペースに飾れば、ゲストも楽しめる装飾アイテムとして活躍します。

夫婦と親子の絆を深めるセレモニープログラムの魅力も

サンドセレモニーやファミリーハンドペインティングなど、家族全員で完成させる儀式は一体感を高めます。完成品を自宅に飾れば、結婚記念日ごとに思い出を振り返るきっかけになり、親子のコミュニケーションが深まります。

パパママ婚のデメリットと解決策・注意点

メリットが多い一方で、子どもの体調や準備負担など特有の課題も存在します。

トラブルを未然に防ぐために考えられるデメリットを整理し、それぞれに具体的な対処法を紹介します。

子どもの体調や機嫌による進行遅延リスクを避ける方法

乳幼児は当日起床時間がずれるだけでも機嫌に影響します。挙式前日は十分な睡眠を確保し、会場到着直後に授乳を済ませるなど「機嫌の良い時間帯」にメイン演出を配置すると安心です。

また、急な発熱に備えて延期・日程変更の規定を契約前に必ず確認しましょう。

育児と挙式準備の両立で発生する負担を軽減するコツ

オンライン打合せやチャットツールを活用すれば、移動時間と待ち時間を大幅に削減できます。式場のプランナーに「メールで議事録を共有してほしい」と依頼しておくと、育児中でも意思決定の抜け漏れを防げます。

さらに、両親や友人にタスクをお願いする「役割分担シート」を作成しておくと負担が分散します。

親族からの理解不足や反対意見への具体的対応策を準備

「子どもが主役になるのはどうか」といった意見が出た場合は、挙式全体のテーマや家族としての想いを事前に共有することで誤解を避けられます。

プログラム表に子どもの登場シーンを明記し、「見守ってほしい点」を案内状に添えると理解が得やすくなります。

予算オーバーを招く追加費用の原因と防ぎ方

託児サービスや衣装レンタル延長料金など、子ども関連のオプションが積み重なると予算を圧迫します。必須・任意オプションを一覧表で可視化し、優先順位を家族で話し合って決定しましょう。

早期予約割引や平日プランを組み合わせると大幅にコストを抑えられます。

パパママ婚の準備スケジュールとポイント

準備期間は一般的に3〜6ヶ月が目安ですが、子どもの年齢によって打合せ回数や内容が変わります。

無理のないスケジュールを立てるために押さえておきたいポイントを紹介します。

授乳やお昼寝時間を考慮した式当日タイムラインを作る

挙式開始を13時以降に設定すると午前中に余裕が生まれ、移動時のトラブルを軽減できます。タイムラインには「授乳」「おむつ替え」「軽食タイム」を明示的に入れ込み、司会者とカメラマンに共有しておくと全体進行がスムーズです。

打合せ回数を減らすオンライン活用術と注意点のコツも

ビデオ会議でドレス選びを行う場合は、事前にサイズを測り、試着用サンプルを自宅に送ってもらうサービスが便利です。ただし色味は画面で再現しづらいため、最終決定は会場で確認すると失敗がありません。通信環境を整えた上で録画を残せば、後日再確認も容易です。

お子様ゲスト用キッズスペース設置と安全管理の基本ポイント

キッズスペースは会場の隅に配置すると親の見守りが届きにくくなるため、メインフロアの一角にクッションマットと低テーブルを設置すると安心です。誤飲を防ぐため玩具は大きめサイズを選び、消毒済み表示を掲示して衛生面の不安も払拭しましょう。

ベビーシッターや託児サービス手配ガイドの注意点も確認

外部シッターを依頼する場合は、式場の提携業者かどうかを確認し、保険加入状況と対応年齢をチェックします。挙式前日に担当者と顔合わせを行い、アレルギー情報や泣いた時のあやし方を共有すると、当日のトラブルを最小限に抑えられます。

パパママ婚の費用相場と賢く抑えるポイント

家族婚の費用は人数・会場・演出によって大きく変動します。

ここでは平均相場と、押さえておきたい節約ポイントを解説していきます。

平均費用と一般的な家族婚予算モデルを詳しく比較しよう

ゼクシィ調査によると、招待人数20名以下の家族婚では総額約200〜250万円がボリュームゾーンです。内訳は料理40%、衣装15%、写真10%が目安となり、少人数でも写真や装花にこだわると費用が増加します。

まずは優先順位を決め、費用配分を可視化しておくことが大切です。

子育て費を圧迫しない費用内訳と節約ポイントを把握する

料理はコースのグレードを1段階下げる代わりにデザートビュッフェを追加すると満足度が高まります。衣装は子どもと親のリンクコーデをレンタルで揃え、持ち込み料のかからない小物で個性を出すとコストダウン可能です。

持ち込みや平日開催で節約できる項目と注意点を解説も

手作りアイテムを増やす場合は、搬入・設営にかかる時間と保管スペースを事前に確認しましょう。平日割引を活用する際は、仕事や学校の都合で参列が難しいゲストが出る可能性を考慮し、オンライン招待を併用すると欠席者の満足度も確保できます。

ご祝儀・子ども用ご祝儀の扱い方と予算への充当方法を

親族中心の家族婚ではご祝儀総額が想定より少なくなる場合があります。事前に「ご祝儀2万円・会費設定無し」などフォーマル程度を案内し、強制感を抑えるアナウンスが有効です。集まった祝儀は写真アルバムや子どもの将来資金に充当するなど、使途を明確にすると納得感が高まります。

子どもの年齢別に楽しめる演出アイデア

子どもの月齢や性格に合わせた演出を取り入れると、親子ともにストレスなく式を楽しめます。

ここでは年齢別のおすすめアイデアを紹介します。

乳児期でも安心の抱っこリング交換セレモニー演出案も

生後6ヶ月までの赤ちゃんは抱っこ紐を付けたままリング交換シーンに参加できます。

高砂席をソファタイプにすると授乳も行いやすく、母子ともに負担が少ない点がポイントです。

幼児の集中力を保つ短時間進行と遊び要素を取り入れる

2〜4歳の幼児は約30分で飽きてしまうため、乾杯・ケーキ入刀をテンポ良く配置し、インターバルにシャボン玉タイムやミニゲームを用意すると集中が続きます。

小学生が主役になれる誓いの言葉リレー演出アイデア案

9〜12歳の子どもには、両親へ「ありがとうメッセージカード」を読み上げてもらうと会場全体が感動的になります。事前に原稿を一緒に作ることで家族の対話も深まります。

家族全員で完成させるサンドセレモニー演出アイデア案

カラーサンドを順番に瓶へ注ぎ、層が完成した瞬間をフォトチャンスにすると一体感が高まります。完成後はインテリアとして自宅で飾れるため、長く思い出を残せる演出です。

パパママから子へ贈るメッセージムービー上映演出案も

ムービー内に子どもの成長写真を時系列で並べ、最後に「将来の夢」を語るシーンを入れるとゲストの涙腺を刺激します。上映後に手書きの手紙を渡すと、より感動が深まります。

パパママ婚を成功に導くポイントまとめと次のステップ

パパママ婚は、家族の絆を形にできる一方で、子育てと準備を同時に進める難しさがあります。

成功のポイントを下記にまとめます。

  • 子どものコンディションを最優先したスケジュール設計
  • オンラインや外部サービスを活用した効率的な準備
  • 費用内訳の可視化と優先順位づけ
  • 親族やゲストへの丁寧な共有と協力依頼

これらを押さえれば、限られた時間でも「家族全員が心から楽しめる結婚式」を実現しやすいです。

次のステップとして、式場見学時に子供たちの対応の充実度をチェックし、見積書には託児費用や衣装延長料金を含めた「現実的な総額」を想定してください。

安心できる準備体制が整え、一生残る家族の宝物となる1日を実現する参考になれば幸いです。