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家族・親族のみの結婚式の流れは?人数別の流れ・費用相場を解説

「親や兄弟だけを招きたいけれど、家族婚の流れや費用が分からない」「準備期間はいつから動けばいい?」そう悩むカップルは意外と多いものです。

家族・親族のみの結婚式はゲスト数が少ない分、演出やタイムラインを自在に設計できますが、その自由度ゆえに段取りや費用感をつかみにくいのも事実です。

今回の記事では〈10名以下〉〈20〜30名〉〈40名以上〉という人数帯別に当日の流れと費用相場を早見表で解説し、準備開始から当日までのチェックリスト、節約アイデア、両親への配慮マナーまで徹底的に網羅します。

読み終えるころには、自分たちに最適な家族婚のプランが具体的に描け、すぐに式場リサーチや見積もり比較に移せるはずです。


家族婚の流れを押さえよう

ここでは、家族婚流れの全体像を「準備」「最終確認」「当日」の三段階に分けて紹介します。先に道筋を理解しておくと、優先順位が明確になり、予算超過やタスク漏れを防ぎやすくなります。

準備期間のステップ(6〜3か月前)

家族婚でも式場選び・衣装・フォトなど基本タスクは一般の挙式と同じです。ただしゲストが少ないため、会場はレストランや一軒家など小規模スペースでも十分。以下の作業を3か月前までに終わらせると後工程がスムーズです。

  • 会場と日取りの決定・仮予約
  • 招待ゲストの確定
  • 見積もり比較と契約
  • 衣装と美容の打ち合わせ

特に春秋の繁忙期は空き枠が少ないため、早期予約が節約にも直結します。

最終確認(2週間前〜前日)

ここでは席次表や引出物などゲスト体験の質を左右する項目を微調整します。家族婚は人数が少ない分、細部の気配りが印象を大きく左右します。

  • 席次表・席札の最終チェック
  • 司会者・カメラマンとの最終打ち合わせ
  • 支払い・持参金額の確認
  • 当日移動手段と集合時間の共有

各担当者との連絡はメールより電話が確実です。当日の緊急連絡網も合わせて共有しましょう。

当日タイムライン

当日の家族婚流れは挙式からフォト撮影まで約3〜4時間で完結させると、親世代の負担を抑えつつ記念写真も充実させられます。以下のサンプルスケジュールを参考に、自分たちのプログラムを組み立ててください。

挙式セレモニー

キリスト教式・神前式・人前式いずれも30〜40分が目安です。人前式なら家族全員にサインをもらう「結婚証明書演出」が人気です。

家族会食・披露宴

挙式後は同会場または隣接レストランで90〜120分の会食が定番。歓談中心にすると進行が軽く、食事と会話を楽しむ時間が増えます。

アフターセレモニー・写真撮影

ラストに集合写真やフォトツアーを30分ほど設けると、緊張がほぐれた自然な表情を残せます。雨天時に備えて屋内ロケーションも確認しておきましょう。

人数別の家族婚の流れと演出ポイント

人数によってタイムラインと演出の適正が変わるため、以下では〈10名以下〉〈20〜30名〉〈40名以上〉の3パターンに分けて家族婚流れを解説します。

自分たちのゲスト規模に近い項目を重点的にご覧ください。

10名以下:ミニマム家族婚

親と兄弟のみの超少人数で、全員が同じテーブルに着席します。司会者を立てずに新郎新婦が進行するケースも多く、費用も最小限で済みます。

流れの例

挙式30分 → 食事会90分 → フォトツアー30分。移動がほぼないのでゲストの負担が少なく、写真撮影の時間を長めに確保できます。

おすすめ演出

  • 両家オリジナル誓いの言葉
  • 家族全員でのサンドセレモニー
  • ゲスト一人ずつに手紙朗読

特に手紙朗読は感謝を直接伝えられ、親世代に強く響きます。

20〜30名:スタンダード家族婚

親族に加えて親しい友人を招くスタイル。挙式と会食の間にウェルカムパーティを設け、写真撮影やドリンクで場を温めると一体感が高まります。

流れの例

挙式30分 → ウェルカムパーティ20分 → 披露宴120分 → アフターセレモニー20分。披露宴ではスピーチや余興を最小限にし、歓談とフォトラウンドに時間を充てるとゲスト満足度が向上します。

おすすめ演出

  • 両家の思い出写真展示コーナー
  • ゲスト参加型フォトラウンド
  • テーブル対抗クイズ

ゲスト同士の交流を促す演出を入れることで、程よい盛り上がりを演出できます。

40名以上:親族中心パーティ

親族が多い場合は披露宴を2時間半ほどに設定し、来賓挨拶や余興を取り入れても間延びしません。ただし小さな子どもがいる場合はデザートビュッフェなど動きのある演出が喜ばれます。

流れの例

挙式30分 → 披露宴150分 → デザートビュッフェ30分 → アフターセレモニー20分。デザートビュッフェを中座タイミングに合わせると、写真撮影と歓談が同時に行えます。

おすすめ演出

  • 新郎新婦によるデザートサーブ
  • 家族全員参加のフォトブース
  • 子ども向けプレゼント抽選会

披露宴時間が長くなる分、体験型コンテンツで飽きさせない工夫が必要です。

家族婚の人数別の費用相場と内訳

続いて、家族婚流れを検討するうえで欠かせない費用面を人数別に解説します。

ここでは「挙式料」「衣装・美容」「料理・飲物」「写真・動画」を主要項目として取り上げ、平均相場と内訳を示します。

10名以下の費用相場と内訳

ゲストが10名以下の場合、料理の総額が抑えやすく、会場もスモールスペースでOKです。以下は平均的な内訳の目安です。

項目平均費用ポイント
挙式料10〜20万円人前式なら演出自由度が高くコストも削減
衣装・美容20〜30万円セレクトショップのレンタルでさらに節約可能
料理・飲物5〜10万円フルコースよりオーダーメイド皿数を減らすと◎
写真・動画10〜15万円スナップのみの依頼でコスト圧縮

総額は50〜80万円が目安です。ロケーションフォトを別日にすると当日コストをさらに下げられます。

20〜30名の費用相場と内訳

人数が増えると料理と装花が主なコスト増要因になりますが、平均総額は120〜180万円に収まるケースが多いです。

  • 挙式料:10〜25万円
  • 衣装・美容:40〜60万円
  • 料理・飲物:30〜60万円
  • 装花・演出:10〜20万円
  • 写真・動画:15〜25万円

会場装花を季節の花にする、ムービー演出をスライドショーに置き換えるなどで、150万円以下も十分可能です。

40名以上の費用相場と内訳

親族中心でも40名を超えると平均総額は200〜280万円が一般的です。費用の大半を占める料理・衣装の品質を保ちつつ、装花・ペーパーアイテムを自作するのが節約の王道です。

費用を抑える3つのポイント

ここでは相場より10〜20万円下げる現実的な方法を紹介します。

  1. 平日または午前枠を選ぶ:会場料が10〜30%割引になるケースが多いです。
  2. 衣装セレクトショップを活用:レンタル料が半額程度になることもあります。
  3. 会場併設フォトを利用:移動費や撮影ロケーション料を節約できます。

これらを組み合わせると、装花や演出を削らなくても総額を抑えられます。

家族婚で押さえておきたいマナーと演出

自由度の高い家族婚でも親族世代への配慮は欠かせません。服装・席次・おもてなしの三つの要素を押さえれば、温かな雰囲気を保ちつつトラブルを防げます。

服装と席次のポイント

「両家の格をそろえる」ことが第一原則です。新郎新婦がフォーマルなら親も留袖やモーニングに合わせるなど、事前に話し合っておきましょう。席次は両家が向き合う「流しテーブル」形式にすると、会話が弾みやすくなります。

両親・親族へのおもてなし

家族婚流れの中で最も感謝を伝える場が食事会です。料理の質やアレルギー対応は必ず確認し、手土産や写真データのプレゼントで満足度が高まります。写真データはクラウド共有を活用すると、遠方の親族も簡単に閲覧できます。

家族婚の準備チェックリスト

最後に、6か月前から当日までの主なタスクを時系列で整理します。スマートフォンのメモアプリにコピーして使うと漏れを防げます。

6か月〜3か月前:会場・日取り・ゲスト決定

家族婚でもバリアフリーやアクセスの良さは親世代の満足度に直結します。ゲストリストは「全員が顔見知りになるか」を基準に最適な人数を決めましょう。

2か月前:衣装・演出・引出物の確定

衣装試着は2回以上行い、長時間着用しても疲れにくいか確認します。引出物は配送にするとゲストの荷物が減り、高齢の親族にも優しい配慮になります。

1か月前:招待状返信・席次表最終確認

返信が未着の場合は電話でフォロー。席次表は印刷前に誤字を再確認し、特に読み方の難しい名前はふりがなを添えると安心です。

1週間前〜前日:支払い・最終リハーサル・持ち物確認

最終リハーサルで当日の動線を確認しておくと緊張が和らぎます。持ち物はチェックリストを印刷し、サインペンで実際にチェックして忘れ物を防ぎましょう。

まとめ

家族婚はゲスト数が少ない分、家族と向き合う時間をたっぷり取れるスタイルです。6か月前から段取りを始め、人数別の家族婚流れを意識してタイムラインと費用を最適化すれば、準備負担を抑えつつ満足度の高い一日をつくれます。

費用は人数と演出で大きく変動しますが、平日割引や衣装セレクトショップを活用すれば相場より10〜20万円の節約も現実的です。マナーと演出を押さえ、感謝を形にすれば、両家が笑顔で語り合える温かな結婚式が実現します。