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挙式のみの結婚式とは?特徴やメリット・向いている人を解説

「結婚式はしたいけれど、盛大な披露宴までは考えていない」「親や家族に感謝を伝える場だけ持ちたい」と考える人が増えています。そんなカップルに選ばれているのが“挙式のみ”のスタイルです。

挙式だけなら費用を抑えつつも、神聖な誓いの瞬間を大切に残すことができます。フォトウェディングや会食を組み合わせるなど、シンプルながらも自由度の高い形を選べる点も魅力です。

この記事では、挙式のみの結婚式の特徴やメリット、注意したいポイント、そして向いている人のタイプまで詳しく解説します。どんな形が自分たちに合っているのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。


挙式のみの結婚式とは?基本のスタイルを解説

挙式のみの結婚式とは、披露宴やパーティーを行わず、結婚の誓いのセレモニーだけを行うスタイルを指します。神前式・教会式・人前式など形式はさまざまですが、ふたりの「けじめ」として挙式の瞬間を大切にする人が増えています。準備期間や費用を抑えつつ、家族や親しい人たちの前で心を込めて誓い合えるのが特徴です。

挙式のみの定義と一般的な流れ

挙式のみの結婚式は、披露宴やパーティーを省き「誓いの儀式」だけを行うシンプルなスタイルを指します。形式は教会式・神前式・人前式など多様で、チャペルや神社、ガーデン、専門式場など場所によって雰囲気が大きく異なります。所要時間は30分から1時間ほどで、新郎新婦の入場から誓約、指輪交換、署名、退場までが主な流れです。

ゲストは10名前後の家族や親しい友人が中心となることが多く、アットホームな雰囲気の中でセレモニーが進みます。準備も衣装選びやスケジュール確認などに絞られるため、短期間でも無理なく計画できる点が特徴です。

披露宴との違いと選ばれる背景

披露宴が「おもてなし」や「交流」を目的としているのに対し、挙式のみは「ふたりの誓いそのもの」に焦点を当てます。食事や歓談の時間を設けず、神聖な雰囲気の中で誓いを交わすため、静かで落ち着いた式を望むカップルに選ばれています。近年はコロナ禍をきっかけに、少人数婚やフォト婚の流れが広がったこともあり、「身内だけでシンプルに祝いたい」という需要が増加しました。

加えて、結婚後の新生活や出産を控えている場合でも負担を抑えて実施できるため、現実的な選択として人気が高まっています。形式にとらわれず、自分たちらしい形を尊重する時代の流れが背景にあります。

挙式のみの費用相場と内訳を紹介

挙式のみの費用は、会場のタイプや地域によって差がありますが、おおむね10〜30万円前後が相場です。内訳としては、会場使用料・衣装・新婦のヘアメイク・ブーケ・写真撮影などが含まれます。教会式では牧師や聖歌隊の謝礼、神前式では初穂料(儀式料)が必要になる場合もあります。フォトウェディングを追加する場合は+5〜10万円ほどを見込むと安心です。

ホテルやゲストハウスの中には「平日限定プラン」や「フォト込みプラン」など、コストを抑えつつ上質な挙式を叶えられるプランもあります。予算を明確にしてから比較検討することで、納得感のある選択につながります。

挙式のみの結婚式のメリット

挙式のみの結婚式には「費用」「準備」「雰囲気」の3つの面で魅力があります。短期間で準備ができるうえ、シンプルでもしっかりとしたセレモニーを行えるため、形式にとらわれず自分たちらしい結婚式を叶えられます。

  • 費用を抑えながら理想の雰囲気を実現できる
  • 準備期間が短く負担が少ない
  • 家族との距離が近く温かい時間を過ごせる

上記のポイントを順に解説します。

費用を抑えて理想のセレモニーを実現できる

挙式のみの最大の魅力は、全体の費用を大きく抑えながらも理想のセレモニーを叶えられる点です。披露宴を行う場合は料理や装花、演出などで100万円を超えるケースもありますが、挙式のみなら10〜30万円程度で実施できることが多いです。無駄なコストを省ける分、衣装や写真など「こだわりたい部分」に予算をかけることができます。

少人数でもしっかりとした演出が可能で、会場の雰囲気や音楽、照明の工夫次第で感動的な時間を演出できます。結果として、費用を抑えつつも満足度の高い式を実現できるのが大きなメリットです。

準備期間が短く忙しいカップルにも最適

挙式のみの結婚式は、披露宴のように席次表や演出内容を細かく決める必要がないため、短期間での準備が可能です。早い場合は1か月前の予約でも間に合うことがあり、仕事や育児、遠距離など時間に制約があるカップルでも無理なく実施できます。

打ち合わせ内容も衣装・進行・音楽など基本的な項目に絞られるため、準備にかかる負担を大幅に軽減できます。時間の余裕を持ちながら式を迎えられることで、当日もリラックスした気持ちで臨めるのが魅力です。限られた期間でも思い出に残る結婚式を叶えたい人にぴったりのスタイルといえます。

家族中心で温かみのある時間を過ごせる

挙式のみの結婚式は、少人数で行うことが多く、家族や親しい友人との距離が近い点が特徴です。披露宴のような華やかさはないものの、家族に感謝を伝える場として心のこもった時間を過ごせます。両親に手紙を渡したり、一緒に写真を撮ったりするなど、かけがえのない瞬間を共有できるのも魅力です。

大人数の式では緊張してしまう人でも自然体でいられるため、笑顔が多く残る式になります。シンプルながらも、絆を深めるあたたかな結婚式を望む人にぴったりです。

挙式のみのデメリットと注意点

挙式のみのスタイルは費用や準備面でのメリットが多い一方で、いくつか注意しておきたい点もあります。思い描くイメージと実際の内容に差が出ないように、事前に理解しておくことが大切です。

  • ゲストとの交流やおもてなしが少なく感じる
  • 演出や撮影内容に工夫が必要になる
  • 家族や友人の理解を得る段階で調整が必要になる

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

ゲストとの交流やおもてなしが限られる

挙式のみの結婚式では、披露宴のように食事や歓談の時間がないため、ゲストとゆっくり話す機会が少なくなります。参列してくれた人に十分なおもてなしができないと感じるカップルも多いです。ただ、短い時間の中でも感謝を伝える工夫をすれば印象は大きく変わります。挙式前後にフォトタイムを設けたり、手書きのメッセージカードを用意したりすると気持ちが伝わりやすくなります。

特に両親や祖父母にとっては「直接言葉を交わす時間」が何よりの喜びになります。時間が限られていても、心を込めたひと工夫で十分に温かい式が実現できます。

演出や写真プランに工夫が必要になる場合も

挙式のみはセレモニー中心のため、披露宴のような多彩な演出を取り入れることが難しい傾向があります。記録を残したい場合は、カメラマンを追加手配するか、フォトプラン付きの挙式プランを選ぶと良いでしょう。

例えば、入場シーンや誓約の瞬間、退場時の花びらシャワーなど、感動的な場面をしっかり撮影しておくと記憶にも残ります。音楽や装花を自分たちらしくアレンジするのもおすすめです。式の流れ自体は短くても、写真や映像で思い出を形にすることで、時間以上の価値を感じられるはずです。

家族や友人の理解を得るための工夫

「挙式だけでいいの?」と家族や友人に驚かれることもあります。特に親世代は披露宴での挨拶や食事を重視する人が多いため、挙式のみを選ぶ理由を丁寧に説明することが大切です。

例えば「感謝を伝える時間を大切にしたい」「シンプルでもしっかりと誓いたい」といった思いを事前に共有すると、納得してもらいやすくなります。また、式後に小さな食事会を開いたり、後日改めてフォトブックを贈ったりする方法も喜ばれます。家族の気持ちにも寄り添いながら、自分たちらしい形を伝えることが、スムーズな理解につながります。

挙式のみの結婚式が向いている人の特徴

挙式のみのスタイルは、「形式にとらわれず自分たちらしい形で結婚を祝いたい」と考える人に人気があります。披露宴を省いても、家族や大切な人にしっかりと感謝を伝えられる点が支持されている理由です。

ここでは、挙式のみが特に向いているタイプを具体的に解説します。

シンプルで落ち着いた式を望むカップル

華美な演出よりも、落ち着いた雰囲気で誓いの瞬間を大切にしたいカップルに向いています。チャペルや神社など、厳かな空間の中で静かに誓いを交わす時間は特別なものです。緊張しやすい人でもリラックスして臨めるため、自然な表情で写真を残しやすいのも魅力です。

また、限られた時間の中で「伝えたいことだけを伝える」式にできるので、飾らない温かさを重視する人にぴったりです。結果として、派手さよりも心の充足を感じられる一日となります。

費用や時間を抑えつつ結婚の節目を大切にしたい人

「結婚式を挙げたいけれど、費用や準備の負担が気になる」という人にも挙式のみはおすすめです。披露宴を省くことで費用を大幅に抑えられ、その分を新生活やハネムーンに回すことができます。準備期間も短く、忙しい社会人や共働きカップルでも無理なく進められる点が安心です。

近年は、フォトウェディングを同日に組み合わせて思い出を残すケースも増えています。現実的な選択をしながらも、けじめとして「誓いの場」を持ちたい人に最適なスタイルです。

再婚・授かり婚など柔軟なスタイルを求める人

再婚や授かり婚のカップルにとっても、挙式のみの結婚式は自然で心地よい選択肢となります。盛大な披露宴を避けたい場合でも、挙式を行うことでしっかりと節目を迎えられます。妊娠中や子育て中でも短時間で行えるため、身体への負担が少ないのもメリットです。

また、前回とは違う形で新たな誓いを立てたい人にも向いています。招待する人数を自由に調整できるため、周囲の状況に合わせて柔軟に対応できるのも魅力です。形式にとらわれず、自分たちのペースで結婚を形にしたい人にぴったりです。

挙式のみでも思い出に残る式をつくるコツ

挙式のみの結婚式はシンプルな分、工夫次第で印象が大きく変わります。演出や会場選びに少しのアイデアを加えることで、短時間でも心に残る特別な1日を演出できます。

  • 写真撮影や会食を取り入れて記念を残す
  • 装飾や音楽で自分たちらしさを表現する
  • 挙式のみプランに対応した会場を選ぶ

上記のポイントを順に解説します。

写真撮影や会食を組み合わせるアイデア

挙式のみの結婚式は時間が限られているため、写真撮影や会食を上手に取り入れることで特別な思い出になります。挙式後にロケーション撮影を行うと、セレモニー中とは違う自然な表情を残せるのが魅力です。チャペルや庭園、海辺など場所を変えて撮影すれば、アルバムにもメリハリが生まれます。

また、家族や親しい友人との会食を取り入れるのもおすすめです。披露宴ほどの準備は不要でも、感謝の言葉を伝える時間が加わることで心が通い合う式になります。時間や費用に余裕があれば、フォトウェディングと組み合わせたプランを選ぶと満足度がさらに高まります。

演出や装飾で自分らしさを表現する方法

挙式のみのスタイルでは、演出や装飾の工夫が「自分たちらしさ」を際立たせるポイントになります。例えば、季節の花を取り入れたブーケや装花、思い出の音楽をBGMに使うだけでも雰囲気は大きく変わります。指輪交換の際に手作りのリングピローを使ったり、退場時にフラワーシャワーやバルーンリリースを取り入れたりするのも印象的です。

派手な演出が苦手な人でも、小さな工夫を重ねることで温かみのある式になります。自分たちのストーリーを反映させたアイテムを取り入れると、ゲストにとっても心に残るセレモニーになるでしょう。

挙式のみプランを扱う会場・チャペルの選び方

挙式のみを希望する場合は、そのスタイルに対応した会場を選ぶことが大切です。教会や神社、ホテル、専門式場など多くの会場が挙式単体プランを用意していますが、費用やサービス内容には差があります。衣装・メイク・撮影が含まれているか、挙式後の会食スペースが利用できるかを事前に確認すると安心です。

また、ロケーションやアクセスも重要なポイントになります。家族が移動しやすい場所を選ぶことで、負担を減らせます。見学時には、スタッフの対応や写真撮影の可否、控室の雰囲気などもチェックしておくと失敗しにくいです。自分たちに合った会場を見極めることで、より満足度の高い式を実現できます。

まとめ|挙式のみの結婚式で自分たちらしい形を叶えよう

挙式のみの結婚式は、派手な演出よりも「誓いの瞬間」を大切にしたいカップルにとって最適なスタイルです。費用や準備の負担を抑えながらも、しっかりとしたセレモニーを行うことで、心に残る特別な一日をつくれます。シンプルでありながらも、感謝の気持ちやふたりの個性を表現できる柔軟さが魅力といえます。

挙式だけでも、写真撮影や会食を取り入れたり、会場の雰囲気や装花にこだわったりすることで、自分たちらしい式を実現できます。大切なのは、形式ではなく「どんな思いを込めるか」ということです。家族や親しい人たちの前で誓う時間が、これからの人生の支えとなるでしょう。

これから挙式のみのスタイルを検討している人は、プラン内容や費用を比較しながら、自分たちに合った会場を見つけることが大切です。最近では、オンラインで式場探しや相談ができるサービスも増えています。

結婚式場を探すなら、ハナユメ(Hanayume)などのオンライン相談サービスがおすすめです。専門アドバイザーが無料で式場選びをサポートしてくれるので、忙しい人でも安心して準備を進められます。  

どんな形であっても、ふたりの気持ちを大切にすることがいちばん重要です。挙式のみでも、心を込めて準備すれば一生の思い出となる結婚式を叶えられます。