寫眞(写真)喫茶。写真は分かる。喫茶も、分かる。
しかし「写真喫茶」って?
どう融合しているのかを確かめに、墨田区押上にあるそのお店に行ってきた。
「写真」と「喫茶」のお店って?編スタート!!
アウラ舎の近く見上げればスカイツリー
駅を出たら目の前にスカイツリー。残念ながら曇りだった。
実は初めて訪れた墨田区。ナビを頼りに押上駅から歩くこと約3分。「寫眞喫茶 アウラ舎」に到着した。
アウラ舎の外観と看板と
かわいいカフェという印象。
Darkroomって、暗室だよね?
アウラ舎の気になる店内へ
カメラや本を見ながらお茶を楽しむカフェ
気になるその店内は古いカメラやレコードが置かれ、ややレトロな雰囲気。
レコード、たくさんの古いカメラ、そして手前にある機械は引伸機。
それらを見ながらお茶を飲むって、なんだか幸せな気分になれそう。
無機質ながら温かみのある物に囲まれたカフェ。
アウラ舎の店主に撮影のリクエスト
4月17日にオープンしたばかりのこのお店、主は大島宗久(おおしま・むねひさ)さんという。
「カメラやお気に入りのものと一緒に撮らせてください」とリクエストをしたところ、
かつて二眼レフカメラの人気機種だったRICOHFLEXⅦと一緒に写ってくださった。
ご自身で買い集めたものを並べたという店内は、国内外、新旧問わずさまざまなものがあるにもかかわらず、
なぜか、ちゃんとまとまっている印象。しかもかわいい!
この壁のタイルは、大島さんが貼ったそう。作業を想像すると目眩が……
アウラ舎の魅力的なメニュー
タイルの壁に貼られていたカフェメニューが面白い。普通のコーヒーやアイスティーなどもあるが、
ルートビアに冷やしあめ。このチョイスがなんともいえない。
外にあったボードには「レモン牛乳」も
お店でいちばんおすすめの商品やサービスは何かという質問に、大島さんが挙げてくださったのは「ワークショップ」だった。ワークショップでは、暗室で現像をすることができる。
フィルムカメラ愛用者が多く訪れる「寫眞喫茶 アウラ舎」だが、フィルムカメラが初めての人でもちゃんと一枚の写真を現像できるという。
アウラ舎の暗室ってどんな場所?早速見学へ
フィルムカメラを所持しているにもかかわらず、暗室に入ったことのない筆者。ワークショップが行われるという、2階の暗室を見せていただいた。
入った感想は「理科室と図工室を足して割ったような雰囲気の空間」である。引伸機(写真に写っている像を印画紙に焼き付ける機械)は4台。
暗室に入って左側に、この2台と
右側にも2台。いずれも異なる機種だ(ところでこの写真酷いな)
シンク下。この左上の白い乾燥棚は大島さんが木枠に網戸の網を張って作ったそう。
今度現像に来よう……(筆者私物)
アウラ舎を見て思うフィルムの良さ
写真に関する企画について尋ねると、先月は自分で現像した写真限定で写真を公募し、13人の作品を展示したという。
作品で彩られた壁面はどんな感じだったのだろう。
デジタルカメラの普及やスマートフォン内蔵カメラの性能向上により、フィルムカメラを写真撮影のツールとして使用する人は減っている。しかしながらフィルムを選び、装填し、写真を撮り、現像する……というひとつの作品を作り上げるまでのプロセスには、きっとデジタルにはない感動があるはず。
「寫眞喫茶 アウラ舎」にはその感動を知っている人、もしくは体験してみたい人が訪れ、中には開店から閉店時間までずっといる……なんてこともあるそうだ。
本も読めるし、長居したくなるのもわかる。
アウラ舎店主に聞くアウラ舎を始めた理由
最後に、なぜこの地に大島さんがお店を構えたのか、理由をうかがった。もともと何らかの形で縁のある土地だったのだろうか?そう思っていたのだが、そうではなく「ものづくりの町でもある下町の雰囲気と、フィルムカメラで撮る写真に親和性を感じた」のだと大島さん。
フィルムを買って、猫がいる場所もちらほらあるという下町を歩いて撮影し、ワークショップで現像する。初心者でもそんな休日を過ごすことができる「寫眞喫茶 アウラ舎」に、一度行ってみてはいかがだろうか。
被写体に悩んだら、お店を撮影させていただくのもいいかも
おまけ
いつかフィルムカメラを持って再訪すると誓いつつ。
撮影カメラ:VQ1005、3枚目のみDIGI CLOVER SAN(その他の写真はDSC-HX1)
アウラ舎の店舗情報
店舗名 | アウラ舎 |
住所 | 〒131-0045 東京都墨田区押上1-15-5 |
営業時間 | 貸し暗室:10:00〜22:00(要予約) / 喫茶:15:00〜20:00(不定休) |
定休日 | 不定休 |
@aurasya_cafegallery | |
@AURA_sya | |
マップ |
この記事を書いた人
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神奈川の居心地の良さと面白さにようやく気づきはじめた雑食系ライター。
「はまれぽ.com」「リベルタ」などで執筆しているためか、執筆記事におけるご当地ネタの割合がやや高め。
基本はデジタル一眼レフカメラを持ち歩くが、トイカメラや二眼レフカメラを持っていることも。
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