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常勝軍団となった福岡ソフトバンクホークスの強さと魅力とは

常勝軍団となった福岡ソフトバンクホークスの強さと魅力とは

福岡ソフトバンクホークスは、福岡県だけでなく、九州全体から愛されるプロ野球チームです。チームは常に進化を続け、2024年は4年ぶりにパ・リーグ優勝を果たしました。

私は、小さいときから家族に連れられ福岡ドーム(現:みずほPayPayドーム)へ行っていました。そこから野球が好きになり、小学生の時からファンクラブにも入りました。今では、ファン歴が20年以上になります。これまでに優勝を何度も味わいましたが、悔しいシーズンも何度もありました。しかし、それでもホークスを応援することで元気をもらっていました。

ホークスはもともと大阪を本拠地とする「南海ホークス」でしたが、福岡に移転し「福岡ダイエーホークス」となりました。その後、2005年に「福岡ソフトバンクホークス」となりました。現在では、何度も日本一を達成する強豪チームとして知られていますが、かつては勝利に恵まれない時期もありました。

なぜホークスは常勝軍団に成長できたのか、また、球団がどのようにしてファンを魅了してきたのか、この記事で詳しく解説します。

福岡ソフトバンクホークスの歴史

福岡ソフトバンクホークスの歴史は、1938年に大阪で創設された「南海ホークス」から始まります。

1988年に本拠地を福岡に移し、「福岡ダイエーホークス」として再出発しました。

その後、ソフトバンクが球団を買収し、現在の「福岡ソフトバンクホークス」となりました。

ホークスが「常勝軍団」と呼ばれるようになったのは、ダイエー時代に王貞治監督(現・球団名誉会長)が1999年に初優勝を果たしてからです。就任当初は苦戦することも多く、選手バスに卵を投げられるほどの厳しい時期もありましたが、王監督が育てた選手たちが成長し、1999年に初のリーグ優勝を成し遂げました。

翌2000年には、王監督率いる「福岡ダイエーホークス」と長嶋茂雄監督率いる「読売ジャイアンツ」が日本シリーズで対決。この名勝負は「ON対決」として今も語り継がれています。

ソフトバンクが球団を所有してから、ホークスは日本一を7回達成し、その間にセ・リーグの全チームに勝利して日本一となるなど、球界を代表する強豪チームとしての地位を確立しています。

球界屈指のエンターテイメント空間である”みずほPayPayドーム”

みずほPayPayドーム

福岡ソフトバンクホークスの本拠地「みずほPayPayドーム」は、世界初の開閉式屋根を持つドームで、球界でもトップクラスのエンターテイメント空間です。

現在は外野にホームランテラス、内野にコカ・コーラシートが設置されており、選手のプレーを間近で楽しむことができます。

かつてはホームランテラスがなく、日本一広いドーム球場として知られていました。

ここでは、この魅力的な「みずほPayPayドーム」をご紹介します。

日本で最大級の大型ビジョン

みずほPayPayドーム

みずほPayPayドームには全長100mを超える大型ビジョンがあります。レフトからライトまでビジョンが広がっており、スタジアムのどの席に座っても見やすいように設計されています。国内最大級の大きさで迫力のあるビジョンで、スタメン発表が流れるときは圧巻です。

外野側の巨大ビジョンだけでなく、バックネット(ホームベースの後ろ)の真上にも薄型ビジョンがあり、そこでも選手のプロフィールや応援歌の歌詞などが表示され、外野席からもビジョンの情報が見やすくなっています。

ホークスが勝利したときのお楽しみ

みずほPayPayドーム

ホークスが勝利をしたときはドーム内で花火が上がります。ドーム内で花火が上がるのはみずほPayPayドームのみです。「勝利の花火」と言われており、ファンにとってホークスの勝利を祝う特別な演出として定着しています。

ドームの屋根に花火を打ち上げるための通路があり、屋根の中心辺りから花火が吊るされてありますので、ドームへ行った際は見てみてください。

試合が開催される日は花火師の方が試合開始前からずっと待機しています。イベントの時は、勝敗に関わらず花火があがります。

花火が終わった後は、天気が良い日のみにドームの屋根が開きます。

また、サプライズで藤井フミヤさんが球団歌である「勝利の空へ」を歌うことも。藤井フミヤさんが観戦に来ている時で勝ったときのみに歌うので、聞くことができたらとてもラッキーです。

他のチームにはないチーム編成

みずほPayPayドーム

福岡ソフトバンクホークスは他球団に比べて育成選手が多いです。育成選手とは、背番号が3桁の選手で、1軍の試合には出場できません。期間は3年となっており、3年間のうちに支配下登録を掴まないといけません。

ホークスでは、メジャーリーガーとなった千賀投手や侍JAPANに選出された甲斐選手や周東選手、牧原大成選手が育成で入団しています。

育成選手を育てる仕組みや最先端のファーム施設がソフトバンクホークには備わっているため、育成選手や若手の選手が国内屈指のスター選手となるのです。

ここでは、ホークスの強さやファーム施設について紹介します。

1軍〜4軍まであるレギュラー争奪戦

福岡ソフトバンクホークスの練習風景

ホークスは、1軍から4軍までのチーム編成を行っており、その中でも50人以上の育成選手が在籍しています。3軍や4軍には育成選手が多く所属していますが、若手の支配下登録選手や、怪我から復帰した選手が調整のために出場することもあります。

2軍から4軍の選手たちは、1軍昇格を目指して日々アピールを続けているのです。

1軍の選手が調整のため2軍や3軍にいる時、若手選手にとっては学ぶことが多く、これもホークスの強みの1つです。今シーズンの終盤には、柳田選手が復帰に向けて2軍の試合に出場し、若手選手たちに良い刺激を与えたと思います。

ファームは将来有望選手の宝庫

ホークスは、1軍のレギュラー争いが日本一激しいと言っても過言ではありません。

その一方で、他球団に移籍すれば即戦力となる選手が多いことも特徴です。

例えば、現役ドラフトで阪神タイガースに移籍した大竹選手や、日本ハムファイターズに移籍した水谷選手、田中正義選手は、移籍先で即戦力として大活躍しています。

特に水谷選手は、今年のセ・パ交流戦で歴代最高打率を記録し、注目を集めました。

ホークス内でも毎試合のように新たなヒーローが誕生し、ファームで成長した若手が大きな活躍を見せています。次世代を担う多くの若手がホークスに揃っており、ファームはまさに「宝の山」と呼ばれる存在です。

日本一のファーム施設 ”タマホームスタジアム筑後”

タマホームスタジアム筑後

タマホームスタジアム筑後は、福岡県筑後市にあるホークスのファーム施設です。スタジアムは、選手の育成とファンの交流を重視したスタジアムとなっています。

選手と観客の距離が近く、試合を間近で楽しめるアットホームな雰囲気が魅力です。

また、選手寮や最新のトレーニング施設が併設されており、若手選手の成長を間近で見守ることができます。ファミリー向けのイベントやグルメも充実しており、試合観戦とともに楽しい時間を過ごせるスタジアムです。

試合終了後は、選手からサインがもらえたり写真を撮ってもらえることもあります。

また、先程も述べましたが、1軍で活躍していた選手が調整のためタマホームスタジアムで練習したり、2軍や3軍の試合に出場することがあります。ホークスの主力選手たちが間近で見られることも。

ファンを獲得に向けての多彩なイベント

福岡ソフトバンクホークスのイベント風景

福岡ソフトバンクホークスの魅力は、野球の強さだけではありません。毎年、ファンを楽しませるためにさまざまなイベントを開催しています。

例えば、来場者全員にユニフォームやタオルなどのグッズを配布したり、豪華なゲストを招いたりして、球場全体がまるでお祭りのような雰囲気になります。特に「鷹祭SUMMER BOOST(去年まで鷹の祭典)」、「ピンクフルデー」、「ファイト!九州デー」はホークスの三大イベントです。

イベント期間中は、みずほPayPayドームだけでなく、街中でもイベントを盛り上げるための取り組みが行われています。バスの運転手や商業施設のスタッフがホークスのユニフォームを着用して、街を挙げて応援ムードを高めます。

ここでは、ホークスが開催しているイベントの一部をご紹介します。

日本球界初ユニホームの無料配布を行った”鷹の祭典”

みずほPayPayドームのイベント「鷹の祭典」

2004年に当時の福岡ダイエーホークスから始まったこのイベントは、日本球界で最初にユニホームを配布をしました。「鷹の祭典」は、特別デザインのユニフォームが来場者に配布されるという大きな魅力があります。ファンと選手が同じユニフォームを着ることで、スタジアム全体が一体感に包まれ、熱気あふれる応援が生まれるのです。

また、特別な演出や限定グッズ、豪華なゲストの登場など、通常の試合とは一味違う盛り上がりが楽しめます。みずほPayPayドームだけではなく、東京ドームや京セラドームでも開催されており、全国のホークスファンが楽しめるイベントとなりました。

ユニホームのカラーは毎年変わっており、ユニホームのカラーに合わせて電光掲示板や外野フェンスの文字、ベースの色まで変わっています。ソフトバンクの孫正義さんが、鷹の祭典のテーマカラーに関しては忙しくても最優先して決めていたという噂も。

2024年からは「鷹祭SUMMER BOOST」という名称に変更されましたが、昨年以上に大きな盛り上がりを見せていました。

女性ファンの獲得に成功したイベント”ピンクフルデー”

みずほPayPayドームのイベント「ピンクフルデー」

最初は「タカガールデー」という名称で行われていましたが、昨年から「ピンクフルデー」に名称が変わりました。

「ピンクフルデー」とは、選手が特別デザインのピンク色のユニホームを着用しており、来場者へも配布をしています。電光掲示板の文字やベースの色もピンク一色となり、ドーム全体がいつもと違って華やかです。他にも、試合前に女性に人気のゲストが登場したり、ピンクをテーマにした装飾やフォトスポットが用意されたりします。

また、「ピンクリボン運動」の取り組みを実施し、ユニホームにピンクリボンが着いていたり、乳がん検診の受診を啓発・推進も行ったりもしています。

九州各地で試合を行う”ファイト!九州デー”

みずほPayPayドームのイベント「ファイト!九州デー」

「ファイト!九州デー」は、九州全体を応援し、地域とともに歩むことを目的とした特別なイベントです。九州地方での災害からの復興支援や、地域への感謝を表現し、九州の結束を強めるために開催されています。

今年はみずほPayPayドームのほか、北九州、熊本、宮崎、鹿児島、長崎でも実施されました。また、今年のアンバサダーにはホークスのOBである松田宣浩さんが就任し、イベントの魅力を発信しながら、来場者に熱気を届けました。

「ファイト!九州デー」では特別デザインのユニフォームが配布されるほか、各会場でブラスバンド演奏や試合前のパフォーマンスが行われます。また、JリーグやBリーグのチームとのコラボレーションもあり、九州全体を盛り上げる内容となっています。

みずほPayPayドームで最高の野球観戦を!

みずほPayPayドーム

福岡ソフトバンクホークスは、試合だけでなく、ドームでの演出も球界トップクラスです。球場名が「みずほPayPayドーム」であることから、球場内で飲食を購入する際にPayPayで支払うと、5%オフの特典があります。また、支払い時にホークスの会員証を提示すると、割引が10%になります。福岡の名物や選手とのコラボメニューなど、多彩なスタジアムグルメが揃っており、美味しい料理を楽しみながら野球観戦ができます。

ドーム球場なので、雨の日でも安心して観戦できるのも大きな魅力です。さらに、ドーム内で打ち上げられる花火も見どころの一つです。ぜひ一度、みずほPayPayドームに足を運んで、その魅力を体験してみてください。

福岡ソフトバンクホークス 情報


スタジアム名みずほPayPayドーム
住所〒810-8660 福岡県福岡市中央区地行浜2-2-2
アクセス福岡市営地下鉄「唐人町」駅、3番出口より徒歩15分
西鉄バス「PayPayドーム」、「九州医療センター」、
「ヒルトン福岡シーホーク前」で下車
試合日は博多駅バスセンター、天神駅バスセンターから臨時バスも有り
電話番号092-844-1189
球団公式サイトhttps://www.softbankhawks.co.jp/
instagram@softbankhawks_official
X(旧twitter)@HAWKS_official
facebook福岡ソフトバンクホークス
YouTube福岡ソフトバンクホークス公式チャンネル
マップ

スタジアム名タマホームスタジアム筑後
住所〒833-0015 福岡県筑後市津島757-1
アクセス九州新幹線、JR鹿児島本線「筑後船小屋」駅より徒歩5分
九州自動車道「八女」ICより車で15分、「みやま柳川」ICより車で12分
マップ

執筆者プロフィール

あぎお
あぎおライター
スポーツ観戦、旅行、サウナの記事を書いています。
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