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AC長野パルセイロレディース!長野Uスタジアムでの熱き戦い!

AC長野パルセイロレディース!長野Uスタジアムでの熱き戦い!

2011年サッカー女子ワールド カップでなでしこジャパンが初優勝!!

歓喜に沸いたあの日から13年の月日が経ちました。優勝当時は女子サッカー人気も高まり、盛り上がりを見せていましたが、その人気は徐々に衰退している状況にあります。

そんな状況を打破しようと、2021年に国内初の女子プロサッカーリーグであるWEリーグが開幕しました。そのWEリーグで力戦奮闘しているのが、AC長野パルセイロの女子チーム「AC長野パルセイロレディース」です。

今回はAC長野パルセイロレディースの魅力と、ホームスタジアムである長野Uスタジアムをご紹介させていただきます。

AC長野パルセイロレディースの歩みと伝説となったINAC神戸戦

2009年に誕生したAC長野パルセイロレディース。チームが今日までどのように歩んできたのか。そして、長野サポーターの語り草になっているINAC神戸戦についてご紹介させていただきます。

AC長野パルセイロレディースの歴史

AC長野パルセイロレディースのロゴ

2009年シーズン終了後、前身の大原学園JaSRA女子サッカークラブからクラブ移管が行われ、AC長野パルセイロの女子チームとしてAC長野パルセイロレディースが誕生しました。

2010年シーズンからは、なでしこリーグ下部にあたるチャレンジリーグで戦い、2015年シーズンになでしこリーグ2部に昇格。

翌年の2016年シーズンになでしこリーグ1部に昇格すると、昇格1年目ながら強豪クラブと死闘を繰り広げ、最終的にリーグ3位(10チーム中)という好成績を残しました。

さらにはホームゲーム総入場者数が42,540人(平均3,272人)と、観客動員数はリーグ1位となり、この年の女子サッカー界で話題を集める結果に!

その後は徐々に成績を落としてしまい、2020年シーズンには再び2部に降格してしまいます。ですが、翌年に開幕する日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)の参入基準をクリアし、2021年シーズンからはWEリーグで戦うことが決定しました。

初めてのなでしこリーグ観戦が伝説の試合に

AC長野パルセイロレディースの初めてのなでしこリーグ観戦が伝説の試合に

その試合は、パルセイロレディースがなでしこリーグ1部に昇格した2016年の5月8日、長野Uスタジアムでおこなわれたリーグ第8節のINAC神戸戦でした。

当時のINAC神戸にはワールドカップでも活躍した川澄奈穂美選手や鮫島彩選手など、日本代表メンバーが勢ぞろい。対する長野も当時の日本代表のエース横山久美選手が在籍していました。

私のなでしこリーグ観戦のきっかけは「有名選手のプレーが生で見たい!」というミーハーな気持ちからでした。

この試合、私と同じ思いの方が数多くいたらしく、スタジアムの入場者数は6,733人にのぼり、レディースの過去最多記録を大幅に更新しました。

(※なでしこリーグ2016シーズンの平均入場者数が1,561人)

パルセイロレディースはそんな大勢の観客の前で、永遠に語り継がれるであろう素晴らしい試合を見せてくれました。

試合は、序盤からパルセイロレディースの劣勢が続きます。27分に先制されると、すぐに2点目も奪われ、前半は0‐2で終了。

やはり強いINAC神戸。日本代表メンバーをそろえているだけあって、圧巻のプレーです。対するパルセイロレディースは、エース横山久美がいるとはいえ1部に昇格したばかり。「まあ仕方がないか・・・」と、このときはなかば諦めかけていました。

しかし、後半から状況は一変。50分、70分、81分とパルセイロレディースが立て続けにゴールを奪い大逆転したのです!スタジアムはサポーターの歓声で大盛り上がり!

この試合はそのまま3‐2で勝利し、長野サポーターにとって伝説の試合になりました。

そんなジャイアントキリングを、初めてのなでしこリーグ観戦で見させてもらい、パルセイロレディースのファンになったというわけです。

サッカー専用!長野Uスタジアムの魅力

AC長野パルセイロのホームスタジアムである長野Uスタジアムをご紹介します。

2015年に全面改装!

2015年に全面改装したAC長野パルセイロのホームスタジアムである長野Uスタジアム

2015年に全面改装したAC長野パルセイロのホームスタジアムである長野Uスタジアム

2015年に全面改装したAC長野パルセイロのホームスタジアムである長野Uスタジアム

2015年に全面改装したAC長野パルセイロのホームスタジアムである長野Uスタジアム

AC長野パルセイロ(男子チーム)のJ1参入を目標に掲げ、2015年に南長野運動公園総合球技場の全面改装を実施。

新スタジアムは、上から見るとスタンドがU字型をしているため「長野Uスタジアム」という愛称が公募で選ばれました。2017年シーズンからは長野Uスタジアム(略してユースタ)と呼ばれています。

収容人数は15,491人と比較的コンパクトなサイズ感。国内にはこれより大きなスタジアムがたくさんありますが、サッカー専用で15,000人以上入れるところはまだ多くありません。国内屈指のサッカー専用ホームスタジアムです!

迫力満点!客席からピッチまでの距離!

長野Uスタジアムでの観戦風景

長野Uスタジアムでの観戦風景

サッカー専用スタジアムとしての特徴は陸上競技のトラックがないところ。最前列に座ると、すぐ目の前に天然芝のピッチが広がっています。

選手の姿も迫力あるプレーもすぐ近くで見ることができるので、興奮すること間違いなし!

また、スタンドの傾斜があるので、どこの席からもしっかりとプレーを見ることができます。特に、メインスタンドからの観戦はピッチ全体がよく見えます。試合の流れはもちろん、推し選手の素晴らしいプレーもストレスなく見ることができるのでとても快適です。

雨にも強い!観客席の屋根!

長野Uスタジアムの屋根

スタンド席を覆う屋根のおかげで、雨の日の観戦も問題ありません。
※前方の席など、一部屋根が届いていない箇所もあります。

昼間の日差しもある程度カットしてくれるので、いつでも快適に観戦可能です。

屋根はパルセイロサポーターにとって強い味方なのです!

スタジアムグルメが美味しい!

長野Uスタジアムのスタジアムグルメ(スタグル)

長野Uスタジアムのスタジアムグルメ(スタグル)

長野名物の牛乳パンや五平餅(ごへいもち)、きのこがたくさん入ったお蕎麦などが味わえます。

他にもボリュームたっぷりのマンガ盛焼きそばや、クレープなどのスイーツも。

美味しい食べ物が種類豊富に味わえるので、食欲も満たされること間違いなし!

暑い日は生ビール片手に気分よく応援しましょう!

なでしこジャパンの試合も開催!

なでしこジャパンの試合も開催!

過去に開催された「なでしこジャパン」の国際試合の風景

過去には「なでしこジャパン」の国際試合が3回開催されています。2015年のイタリア代表戦、2017年のスイス代表戦、2022年のニュージーランド代表戦です。

ちなみにイタリア代表戦と、スイス代表戦は私も観戦に行きました。14,453人の観客が集まったイタリア代表戦は、澤穂希選手なども出場し1‐0で勝利。スイス代表戦は今もなでしこジャパンで活躍している長谷川唯選手や田中美南選手が出場し2‐0で勝利し、両試合ともたいへん盛り上がりました。

欠点はアクセスの悪さ?

公共交通機関をつかうと若干時間がかかります。

長野駅からJR篠ノ井(しののい)線に乗り、篠ノ井駅まで約12分。下車したらシャトルバスかタクシーに乗り、スタジアムまで約10分。

電車やバスの本数も少ないので、待ち時間も含めると長野駅から30分以上かかってしまう場合が多いです。

WEリーグ 2024‐25シーズンの戦い

今シーズン、この記事を書いている10月20日現在で、12チーム中7位という位置につけています。(カップ戦はグループA 4チーム中4位)

強豪チームには敗れているものの、今シーズンはどの試合も惜敗。粘り強く引き分けに追いつく試合もあり、11位で終わった昨シーズンとは一味違う戦いを見せてくれています。

チームの特徴

AC長野パルセイロレディースの試合開始の風景

かつては横山久美選手というスター選手が在籍し活躍していましたが、現在は代表クラスの選手はいません。しかし、明るく個性的な選手が多く、仲間同士でサッカーを楽しみプレーしている印象です。

「パルセイロ」はポルトガル語で「親しい仲間」という意味。その名前に恥じることなく選手同士、スタッフ、そして地域の人達と連携し、女子サッカーを盛り上げようと頑張っています。

プレーに関しては、持ち前の粘り強さでピッチ上を走り回り、積極的に前線からプレスを仕掛けるスタイル。昔から変わらないアグレッシブで攻撃的なプレーは、見ていてとてもワクワクします。

しかし、積極的に攻めるが故に、そこからミスをして失点するという場面もあるので、その辺りはなんとか改善してもらいたいところであります。

今後パルセイロレディースが優勝争いに加われば、なでしこリーグ昇格1年目のように女子サッカーはもっと盛り上がるはず!

精神的な部分やメンタル面を磨き上げ「絶対に勝つ!」という気持ちを前面に押し出して戦えば、再び上位争いができるチームになると思います!

注目選手

AC長野パルセイロレディースは魅力的な選手が多いですが、その中でも特に注目!な選手を紹介していきたいと思います!

伊藤めぐみ選手(背番号18 MF)

AC長野パルセイロレディースの伊藤めぐみ選手

長野県出身の地元選手で、前シーズンからチームのキャプテンを任されています。

2023‐24シーズンには7得点し、その得点力を見せつけてくれました。

身長は150cmと小柄ながら、テクニックとポジショニングに優れたユーティリティープレーヤーです。

幼い頃は地元の諏訪(すわ)市でサッカーを楽しみ、その後は親元を離れJFAアカデミー福島へ進学。頭で考えるサッカーや技術を本格的に学びました。

パルセイロレディース入団後はプロのスピードになかなかついていけなかったようですが、今は自分のプレーがもっと出せると語っています。

今シーズンも見事なシュートを決め、チームを勝利に導いてくれるでしょう!

岡本祐花選手(背番号3 DF)

AC長野パルセイロレディースの伊藤めぐみ選手

東京出身の岡本選手は、日体大FIELDS横浜を経て2020年からパルセイロレディースに所属。前シーズンから副キャプテンを務めています。

過去にはMFとしてプレーしていたので、DFながら積極的な攻撃参加が持ち味。

今シーズンは「3得点、5アシスト」という個人目標を掲げ、練習に励んでいます。

ディフェンス面では、168cmという身長を生かしたフィジカルの強さで、チームのピンチを救ってくれる心強い選手です!

そんな頼れる岡本選手は、昨シーズンまで2季連続全試合フル出場という鉄人ぶりも発揮し、今やチームになくてはならない不動の左サイドバックなのです!

25周年を迎えるAC長野パルセイロレディース

AC長野パルセイロレディースの選手の挨拶風景

来シーズン(2025‐26シーズン)は、AC長野パルセイロレディースが誕生してから25周年という節目の年を迎えます。

「勝利よ、咲き誇れ。」

これは25周年のメインコピーです。

勝利という大輪の花を咲かせるため挑戦し続ける強い思いが込められています。

そんな25周年に弾みをつけるため、今シーズンのさらなる飛躍を願っています。

頑張れ!!パルセイロレディース!!

AC長野パルセイロレディース 情報


スタジアム名長野Uスタジアム
住所〒388-8002 長野県長野市篠ノ井東福寺320
アクセス長野駅からJR篠ノ井線しなの鉄道で約12分
篠ノ井駅を下車しシャトルバスかタクシーで約10分
電話番号026‐293‐4062
スタジアムサイトhttps://suitacityfootballstadium.jp/
※南長野運動公園
クラブ公式サイトhttps://parceiro.co.jp/ladies/
instagram@naganoparceiro.ladies.official/
X(旧twitter)@PARCEIRO_LADIES
YouTubeAC長野パルセイロ【公式 動画配信チャンネル】
マップ
※2024年10月時点の情報です。


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執筆者プロフィール

ゲンダカツヒロ
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