皆さんは、日本のサッカー御三家を知っていますか?
埼玉県、静岡県、もう一つは広島県です。
戦前から1960年代にかけ、全国高校サッカー選手権では広島県の高校が8回も優勝。
サッカーが盛んな広島に本拠地を置くプロサッカークラブがサンフレッチェ広島です。
J1で安定して好成績を残し、2024年もここまで優勝争いを展開しています。
そして、2024年2月にはサンフレッチェ広島の新しいホームスタジアムであるエディオンピースウイング広島(通称ピースウイング)が開業。最新の技術に客席とピッチの近さ、アクセスの良さなどの魅力に溢れたスタジアムです。
今回は、ピースウイングの特徴や試合当日の様子に加え、建設の経緯、アクセス情報など、サンフレッチェ広島の魅力を紹介しています。
本記事を読めば、ピースウイングに行きたくなること間違いないです!
サンフレッチェ広島について知ろう!
ピースウイングをホームとするサンフレッチェ広島はどんなクラブなのでしょうか。続いてはサンフレッチェ広島の歴史と特徴を紹介します。
クラブの歴史
サンフレッチェ広島は広島県広島市をホームタウンとする、Jリーグクラブです。
Jリーグ創設当初から参入しているクラブ『オリジナル10』のひとつでもあります。
1994年にはサッカー日本代表監督(2024年10月時点)を務める森保一氏を中心に初のステージ優勝。
Jリーグ創成期は強豪クラブの一角をなしていました。
しかし、2000年代に入るとクラブは財政難に陥り、2度のJ2降格を経験。それでも、セルビア人監督、ミハイロ・ペトロヴィッチのもとで強豪クラブに変貌しました。後を継いだ森保一監督は2012.2013.2015と3度もクラブをJ1制覇に導きました。
そして、2024シーズンはドイツ人のミヒャエル・スキッベ監督のもと、9年振りのJ1制覇に向けひた走っております。
※最終順位は惜しくも2位
日本を代表する育成型クラブ
サンフレッチェ広島のクラブの特徴として挙げられるのが、下部組織での育成に力を入れている点です。Jリーグ発足後には、県北部の吉田町(現在の安芸高田市)にトップチームとユース(高校生)の練習拠点を作りました。
ユースの指導の特徴はサッカー“で”教えること。プロ選手でも試合は1〜2時間。サッカー以外のことをしている時間が長いです。
つまり、サッカーだけをやっていてもピッチ上でいいパフォーマンスができるとは限りません。そのため、ユースの選手は昼間は地元の高校に通い、練習後は寮生活で規律と仲間意識を育みます。
ユースからトップチームに昇格できる選手は毎年2~3人程度。昇格した選手と他クラブから来た選手が力を合わせクラブに数々の栄冠をもたらしてきました。
最新スタジアム ピースウイングに行ってみた!
サンフレッチェ広島が今年から本拠地とするピースウイングには、最新技術やピッチの近さなど多くの魅力があります!
ここからは、その魅力を紹介していきます!
最新の設備に、ピッチの近さなど多くの魅力があります!
スタジアムの特徴
エディオンピースウイング広島は広島市の中心に位置しています。
客席とピッチを隔てる陸上トラックはなく、臨場感溢れる試合観戦を提供しています。
外観は、広島の新たなシンボルを目指し、「希望の翼」をイメージした大きな屋根に覆われています。また、スタジアムの南側の両サイドには壁がなく日光を取り入れられる構造となっており、これによって天然芝のピッチを育成しています。
前のスタジアムから引き続き、大手家電量販店のエディオンが命名権を取得し、エディオンピースウイング広島という名前になっています。
建設の経緯
昨年までサンフレッチェ広島は広島広域公園陸上競技場で試合を行ってきましたが、以下の問題点を抱えていました。
- 陸上トラックがあり、観戦時の臨場感が欠如
- トイレなどの設備の老朽化
- メインスタンドにしか架かっていない屋根
- 市内からバスで20〜30分ほどかかるアクセスの悪さ
そのため、スタジアムの収容人数は35,000人ながら平均観客動員数は10,000人台に留まるなど集客面にも問題がありました。
サンフレッチェ広島は広島市などと新スタジアムの検討について協議することになりました。当初は、広島港の近くが候補地でした。だが、サンフレッチェ広島の会長は市内中心部からのアクセスの悪さを理由に拒否。
最終的に広島城西側の中央公園芝生広場が建設予定地に決定。2022年2月に着工し、2年の歳月を経て、2024年2月に供用を開始しました。
新しさも伝統も大事にするスタジアム
ピースウイングは今年2月に開業したこともあり、新しい設備を導入しています。
その一つが、30種類以上もある豊富な種類の座席。ただ単に座って応援するだけでなく、多種多様なニーズに合わせた席を用意しています。
例えば、5〜6人のグループ向けのテーブルやソファーに座って観戦できるシート。さらにはバーカウンターのようなシートもあります。
このバラエティーシートは席種にかかわらず1席当たりの価格は一律4,000円。1人では行けないので、私もいつか友人たちと行ってみたいです。
一方で広島の歴史を重んじるスタジアムでもあります、
広島市は原爆投下の地でもあり、バックスタンド南側の入口には、サッカー漫画「キャプテン翼」の壁画「Peace Wall」が描かれています。
壁画では、主人公の大空翼がピースウイングで平和へのメッセージを伝えています。被爆地広島のスタジアムとして、ピースウイングはサッカーを通じて平和な未来を祈っています。
抜群のアクセスの良さ
ピースウイングは広島市内中心部にあり、Jリーグのスタジアムの中でもアクセスが抜群に良いです。路面電車の原爆ドーム前電停と寺町電停、アストラムラインの県庁前駅と城北駅、さらにはJR新白島駅と合計5つの駅からアクセス可能です。
さらには、広島市の繁華街でもある本通りや流川が近く、試合終了後にサポーター同士でそのまま飲みに行けます。
広島に来た際は、観光ついでにスタジアムを訪れてみてください!
臨場感溢れるピースウイングの観戦記録
ここまでピースウイングがどんなスタジアムか紹介しましたが、試合時の様子が気になる方も多いと思います。そこで最後はサンフレサポの私が試合日の様子をご紹介いたします。
天気なんて関係ない!超満員のスタジアム!
私が訪れたのは7月14日(日)のアビスパ福岡戦。当日はあいにくの雨模様ながら、スタジアムは超満員でした。開始前からスタジアムには多くのサポーターが集っており、ピースウイングでは地鳴りのようにチャント(応援歌)がよく響きました。
この日、私は北側のコーナーシートをチョイス。サンフレのゴール裏と真反対のエリアですが、熱い応援はこちらにも伝わってきました。
また、この席はセットプレーによる攻防が見物のエリアです。
映像装置を活かした新イベント「超熱狂NightFes」
新しくなった映像装置を活かし、ハーフタイムには「超熱狂NightFes」というイベントが開催されていました。
イベントの内容は、観客が暗転したスタジアムで紫のペンライトを振りながら、映像装置で流されるチャント(応援歌)を歌うものです。アーティストのライブのような雰囲気でした。
慣れ親しんだ応援歌が流され、さらには炎が吹き出す演出も。新スタジアムの進歩ぶりに感動しました。
クラブの新たな歴史がここに。リーグ戦連勝新記録のはじまり
この日の試合は一進一退の攻防。前半は相手に押し込まれる場面も目立ちました。40分には真正面の相手にシュートを打たれるも、日本代表GKの大迫選手がビッグセーブ。
ピンチを凌いだ後半は果敢に相手を攻め立てます。60分、左サイドからのクロスに頭で合わせたのは、エースストライカーの大橋選手(2024/10月時点ではブラックバーン・ローヴァーズFC所属)。サンフレッチェ広島がこの1点を守り切って勝利しました。
初めてのピースウイング観戦で勝利を見届けることができ、大喜びしました。
今年、サンフレッチェ広島はリーグ戦でクラブ新記録の7連勝をマークしましたが、その記録はこの日の試合からはじまりました。
新しいスタジアムでサッカー観戦しませんか?
今回はサンフレッチェ広島とピースウイングの魅力を紹介しました。
ピースウイングには、豊富な種類の座席や最新の技術がありますが、一番の魅力はサポーターの声援。屋根に覆われたスタンドではサポーターの声援が跳ね返り、スタジアム全体が超熱狂します。
あなたも、ピースウイングで常識を越えるサッカー観戦を楽しんでくださいね!
サンフレッチェ広島情報
スタジアム名 | エディオンピースウイング広島 |
住所 | 〒730-0011 広島県広島市中区基町15番2-1 |
アクセス | 広島電鉄市内線 原爆ドーム前電停から徒歩10分、紙屋町西電停から徒歩10分 |
電話番号 | 082-512ー1025 |
スタジアムサイト | https://hiroshima-stadiumpark.jp/ |
クラブ公式サイト | https://www.sanfrecce.co.jp/ |
@sanfrecce.official | |
X(旧twitter) | @sanfrecce_SFC |
サンフレッチェ広島 | |
YouTube | サンフレッチェ広島公式チャンネル |
マップ |
執筆者プロフィール
最新の投稿
- サッカー2024年12月9日サンフレッチェ広島の魅力!超熱狂の新スタジアムへ行こう!