今回ご紹介するお店は、神戸市にある輸入食材屋「PORCO BACIO(ポルコ バッチョ)」。
在日イタリア商工会議所より”本格イタリア食材販売認定店”に認定されたイタリア専門の輸入食材屋さんです。
こちらではイタリアで有名なオリーブオイルやパスタ、ワインなど数多くの商品を取り揃えていらっしゃるのですが、その中でも私が特に惹かれた「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」というチョコレートに今回スポットを当てて、ご紹介したいと思います。
イタリアのチョコレート天国、モディカで作られる「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」
イタリア・シチリア島にあるモディカはチョコレート天国として有名な町で、たくさんのチョコレートショップが軒を連ねています。
その一角に「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」があるのですが、こちらのチョコレートはそのモディカで1880年に創業された老舗チョコレートショップで、伝統的な製法で作られた”古代チョコレート”になります。
「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」の”古代チョコレート”とは?
「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」のチョコレートが”古代チョコレート”と呼ばれる所以は古代アステカ帝国まで遡ります。
アステカ帝国とは15世紀から16世紀にかけて繁栄したメソアメリカ文明の国家で、現在のメキシコシティを中心に栄えた国になります。
当時そこを植民地として支配していたスペイン人がメソアメリカで生まれたカカオの製法をスペインへ持ち帰り、スペインの統治下だったシチリア島にもそれが伝ったのです。
アステカ帝国で生まれたチョコレートはカカオとスパイスのみで作られていたため、食べるためのチョコレートではなく薬として飲まれていたそうですが、スペインでは苦味を消すために砂糖を加えたところ、それが絶賛されチョコレートとして食されるようになったとのこと。
その昔ながらの製法がモディカにて作られ、現代へと代々受け継がれ”古代チョコレート”と呼ばれるようになったのです。
“古代チョコレート”美味しさの秘訣
昔ながらの製法で作り続けられているボナイユートのチョコレートは、乳化剤などの食品添加物は一切使わず、カカオ、砂糖、各スパイスのみのシンプルな素材で作られています。
そのため、チョコレートを口に含んだ瞬間に広がるカカオの香りがとても濃厚で、さらに45度以下の低温で作られているため、砂糖が溶け切らずにジャリジャリとした食感を楽しめるのも他のチョコレートでは味わえない魅力の1つです。
そんなボナイユートのチョコレートはたくさんの種類があるのですが、日本で特に人気なのはシチリア産のオレンジを使用したチョコレート”オレンジ”とのこと。
チョコレートにオレンジの組み合わせは間違いないのはさることながら、それでも口の中に広がるカカオの濃厚さと、自然なオレンジの香りがカカオの風味を引き立てて、一瞬で虜になる美味しさでした。
「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」のチョコレートは夏でも溶けにくい!?
普段私たちがよく口にするチョコレートは、カカオの他にカカオの油脂である”カカオバター”も含まれており、それはチョコレートをなめらかにしてくれる役割を持っているのですが、25℃くらいから溶け始めるという性質を持っています。
チョコレートが暑さで溶けるのはそれが関係しているのですが、ボナイユートのチョコレートはそのカカオバターが入っていないため、夏場でも溶けにくいことからお土産にも適しており、さらに常温で食べる方がおすすめだと言われています。
「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」のチョコレートは日本人に馴染みのあるガーナ産を使用
海外で作られるチョコレートは、やはりその国ならではの素材や味があるため、日本人にとって海外のチョコレートは馴染みがなく癖を感じて苦手だと思う方もおられるかと思います。
しかし、ボナイユートのチョコレートは日本で馴染みのあるガーナ産を使用されているからか、普段食べ慣れているチョコレートと大差なく味わうことができます。
(もちろんカカオが1番の要因という訳ではありません)
特にイタリアではヘーゼルナッツを練り込んで作られた「ジャンドゥーヤ」というチョコレートが主流ですが、ボナイユートのジャンドゥーヤはガツンとヘーゼルナッツの風味を感じつつも、ガーナ産特有のバランスの良いカカオの味わいでとても食べやすく感じました。
まとめ
本格イタリア食材販売認定店「PORCO BACIO(ポルコ バッチョ)」さんにて今回は「アンティカ・ドルチェリア・ボナイユート」のチョコレートをご紹介しましたが、こちらの店舗さんはチョコレートの他にも、日本ではあまり手に入らないような数多くの輸入食品を取り扱っていらっしゃいます。
店員さんも商品にとても詳しく、フレンドリーかつ親切に対応して下さるので、イタリアの食材やその背景を知れて、とても楽しく買い物ができるかと思います。
そんな「PORCO BACIO(ポルコ バッチョ)」さんは実際にイタリアへ赴きたくなるほどとても魅力的なお店なので、イタリアに興味のある方や、チョコレートが好きな方はぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
PORCO BACIO(ポルコ バッチョ)店舗情報
店名 | 輸入食材屋PORCO BACIO(ポルコバッチョ) |
住所 | 〒658-0072 兵庫県神戸市東灘区岡本1丁目4-3 坂井ビル 4F |
営業時間 | 11:00~18:00 |
定休日 | 日、月 |
電話番号 | 078-771-6871 |
WEB | https://www.porcobacio.info |
マップ |
オーガニック・自然系のお店やスポットを発信「Nature Trip」
この記事を書いた人
最新の投稿
- Nature Trip2025年1月11日“本格イタリア食材販売認定店”「PORCO BACIO(ポルコ バッチョ)」
- まちレポ2024年8月10日舞台は滋賀県!人気小説「成瀬は天下を取りにいく」聖地巡礼と観光地めぐり
- Nature Trip2024年6月15日愛知県長久手市周辺おすすめの自然派カフェ4選
- Nature Trip2024年5月18日東伊豆で見つけた海の見える絶景カフェ5選