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「こぐま座」地元野菜のおいしさと家庭的なぬくもりを堪能!懐かしい風景の中のポツンと一軒家カフェ【北海道・長沼町】

「こぐま座」地元野菜のおいしさと家庭的なぬくもりを堪能!懐かしい風景の中のポツンと一軒家カフェ【北海道・長沼町】

北海道夕張郡にある長沼町は、畑作風景がどこまでも広がるのどかで自然豊かな地域。札幌から車で一時間ほどの場所にあるので、ドライブにも最適です。

収穫時期には農産物直売所に地元の新鮮な農産品がたくさん売られています。長沼ジンギスカンや長沼温泉も有名なので、ご存じの方もいるかもしれませんね。

今回は北海道の雄大な風景を感じさせる長沼町の畑のなかに、ポツンと一軒佇んでいる、我が家のようなぬくもりにあふれたカフェをご紹介します。

畑の中にあるポツンと一軒家カフェ

こぐま座の看板

どこまでも続く空と豊かな畑作風景。映画のワンシーンのような気分に浸りながら、長沼町の道をドライブしていたら、突然かわいらしいクマのイラストが描かれた「こぐま座」と書かれた看板を見つけました。

「こぐま座…?まさかクマの劇場でもないだろうし。一体何?」

ムクムクと好奇心がわき、つられるように看板のあった道の奥へと入ります。すると奥には木造の古い(失礼!)一軒家が見えるではありませんか。周りには畑しかないので、どう考えても農家のお宅のはず。しかし正面にまわるとおうちの玄関に「こぐま座」の看板が。見た目もなんだか不思議な感じです。


こぐま座の外観

この摩訶不思議な、でもなんだか懐かしくかわいらしい雰囲気。…もしかして本当に畑の中にあるユニークな子ども劇場かなにかなのでは?さらなる好奇心を抑えることができず中に入ってみることにしました。ふつうのお宅だったら謝って帰ろうと思ったことは内緒です。

レトロで懐かしい家具や雑貨であふれた店内

こぐま座の内観

玄関に一歩足を踏み入れると、すぐにお店の奥さんが出てきて気さくに挨拶してくれました。知り合いのおうちに来たようなアットホームなぬくもり感にホッとしながら「こぐま座ってなんのお店なんですか?」と尋ねると、「ここは夫婦で営んでいるカフェなんですよ」と、にこやかに答えてくれました。


こぐま座の内観

ご夫婦はかつてアメリカで暮らしており、ご主人はアメリカで日本の大工の技術を伝えるお仕事をしていたとのこと。日本に戻ってから長沼町に来てカフェを始めたそうです

店内は懐かしい人形たちや昭和のおもちゃ、無国籍な雑貨たちが所せましと並んでいます。和やかで雑多な雰囲気は、ご夫婦の人柄をそのまま感じさせる不思議であたたかい空間。まるで懐かしい場所に帰ってきたようです。


こぐま座の内観

古い雑誌や海外の素敵な絵本もたくさん置かれていて販売もされていました。おばあちゃんの部屋にあるようなちゃぶ台まであり、アットホーム感マックス。好きな場所でくつろいで、お好きに何でも見てくださいねと、奥さんが声をかけてくれます。実は奥様はよく当たると評判の占い師でもあるそうで、ご夫婦そろっての奥深さに驚きます。


こぐま座の内観

懐かしのレコードプレーヤやジュークボックスまで置いてありした。残念ながらジュークボックスは壊れているそうですが、見ているだけでも昭和の時代に浸れてしまう逸品ですね。


こぐま座のメニュー表

素敵な手書きメニューには、思わず微笑んでしまいます。店内には雑貨だけではなく、手作りクッキーやフェアトレードな品物。布ナプキンなどのエコな商品も販売されていました。

旬のお野菜がふんだんに使われたランチは地元の恵みの味

店内を眺めながらのんびりするだけでも、素敵な時間を堪能できる「こぐま座」ですが、地元野菜で作られたおかずがふんだんなランチが絶品なんです。


こぐま座の和食定食

使用している野菜は、自家栽培や長沼町の農家さんが生産したもの。奥さんに言わせればほとんど皆さん知り合いで、いつも声を掛け合っているそう。地域の絆を感じます。


こぐま座の和食定食

新鮮な野菜で調理されたランチ(こぐま座和定食1,200円)は、野菜好きなら感動すること間違いなし!お味噌汁のお味噌も自家製で、素材そのもののおいしさを十分に感じられる味付けは、心にも体にも優しい味わい。旬のものを使用して調理するので季節や時期によって、というか一日ごとにメニューは違うそう。まさに地産地消のとれたてのものをすぐに味わえる喜びにあふれたメニューですね。

食事だけではなくスイーツも大地の恵みたっぷりのおいしさ!

こぐま座のキャロットケーキ

食事以外にも手作りの旨みいっぱいのケーキも頂けます。こちらはクルミの入ったキャロットケーキ。ニンジンの素朴な甘みとくるみの風味が絶品!コーヒーにもよく合います。
※ケーキはすべてドリンクとセットで800円。食事をした場合はケーキセット500円!


こぐま座のアップルケーキ

たっぷりとリンゴが入ったアップルケーキは、ふんわりとした生地の舌触りとリンゴの風味が口いっぱいに広がって感動。畑の恵みをふんだんに使ったケーキでのティータイムは、おいしさだけではなく心からの満足感と癒しを与えてくれます。

昔ながらの稲の「稲架(はさ)掛け」風景が!

こぐま座の稲架(はさ)掛け

ちょうど尋ねた時期は、カフェのすぐ横の田んぼで、「稲架(はさ)掛け」が行われていました。これは昔ながらの稲を乾燥する方法。今ではあまり見なくなった田園の風景と言われています。実は筆者も初めて見ました。近隣の農家さんとこういう取り組みも行っているようです。


こぐま座の稲架(はさ)掛け

かつての文化や地域とのつながり、なによりもここで暮らす思いを大切にしている人が多くいる。だからこそこぐま座という魅力的なカフェが生まれたんだなぁ、と、長沼町という土地のあたたかさを感じました。

不思議で楽しくてぬくもりいっぱい。長沼町を尋ねたらこぐま座でおいしい野菜のランチを頂きながら、ぜひその魅力を堪能してくださいね。

こぐま座店舗情報


こぐま座の外観


店舗名こぐま座
住所〒069-1317 北海道夕張郡長沼町東2線北9
営業時間11:00~17:00
※コロナウイルスの状況により変更あり
定休日月曜日
電話番号0123-88-1765
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://kogumaza.com/
マップ
文章:小糸あき / 写真:文

この記事を書いた人

小糸あき(文工房)ライター
後戻りできない年齢でフリーランスの仕事をはじめライターになりました。
生まれも育ちもずっと北海道。その面白さや魅力、住んでいる人たちを応援したい!と日々奮闘中。ドライブ、カフェ、道の駅や図書館めぐりが大好きです。
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